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  • 工場で仕事を覚えられない人へ|現役課長が教える、現場で成長するための考え方

    工場で仕事を覚えられない人へ|現役課長が教える、現場で成長するための考え方


    「何度教えてもらっても、なかなか仕事を覚えられない」

    「周りは普通にできているのに、自分だけ遅い気がする」

    工場で働いていると、こんな悩みを抱えることがあると思います。

    仕事を教えてもらっているときは分かったつもりでも、いざ自分でやろうとすると手が止まる。前にも教えてもらったことを、もう一度聞かなければならない。

    そんなことが続くと、「自分はこの仕事に向いていないのかな」と考えてしまうかもしれません。

    私は製造業で課長をしており、部下に仕事を教えたり、仕事を任せられるように育てたりする立場にいます。

    その中で感じるのは、仕事を覚えるのが早い人が、必ずしも最初から仕事ができる人とは限らないということです。

    反対に、最初は時間がかかっていても、経験を積むうちに安心して仕事を任せられるようになる人もいます。

    この記事では、現場で部下を育ててきた経験から、工場の仕事を覚えられないときに考えたいことと、成長するために意識したいことを紹介します。

    工場で仕事を覚えられないのは、自分の能力だけが原因ではない

    工場の仕事は、見ているだけなら簡単そうに見えることがあります。

    しかし、実際にやってみると、作業の順番や工具の使い方、機械の操作、安全確認など、覚えることは少なくありません。

    しかも、作業によっては、決められた手順を守りながら、品質や納期も意識する必要があります。

    最初からすべてを完璧にこなすのは簡単ではありません。

    仕事を覚えられないと感じたとき、まず考えてほしいのは、何につまずいているのかということです。

    • 作業手順そのものが分からない
    • 教えてもらったことを忘れてしまう
    • 自分で判断していい範囲が分からない
    • 周りが忙しく、質問しにくい
    • 早く仕事をしようとして確認が抜ける

    同じ「仕事を覚えられない」という悩みでも、原因が違えば対策も変わります。

    何となく自分を責めるのではなく、まずは苦手な部分を一つ見つけることから始めてみてください。

    仕事を教える側になって感じたこと

    私自身、課長になってから、部下に仕事を教える機会が増えました。

    その中で感じるのは、仕事を一度説明しただけで、誰でもすぐにできるようになるわけではないということです。

    説明を聞いて理解することと、実際の現場で自分一人でできることは違います。

    頭では分かっていても、実際に作業すると迷うことがあります。

    だからこそ、教える側も、説明して終わりにするのではなく、本人がどこまで理解できているのかを確認する必要があります。

    もちろん、本人が覚える努力をすることも大切です。

    ただ、仕事を覚えられない原因を、すべて本人の能力ややる気の問題にしてしまうのは違うと思っています。

    教え方や仕事の任せ方によって、成長の仕方は変わるからです。

    工場の仕事を覚えるために意識したい5つのこと

    1. 最初からスピードを求めすぎない

    仕事に慣れていないうちは、周りの人と同じスピードで作業できなくても不思議ではありません。

    周りが早く仕事をしていると、自分も急がなければいけないと焦ることがあると思います。

    しかし、焦って確認を省いたり、手順を飛ばしたりすれば、ミスにつながります。

    まずは正しい手順を身につけること。

    そのうえで、慣れてきたら少しずつスピードを上げていけばいいのです。

    製造現場では、早く終わらせることだけが仕事ではありません。安全に、決められた品質で作業できることも重要です。

    2. 教えてもらったことをメモに残す

    何度も同じことを聞くのが申し訳なくて、質問をためらう人もいると思います。

    そんなときは、教えてもらった内容を自分が分かる形でメモに残しておくと役立ちます。

    ただ説明を書き写すのではなく、次のような点を整理してみてください。

    • 作業を進める順番
    • 間違えやすいポイント
    • 作業後に確認すること
    • 判断に迷ったときの確認先

    メモを取っただけで、すべて覚えられるわけではありません。

    実際に作業するときに見返し、正しくできているか確認することが大切です。

    なお、安全や品質に関わる作業は、メモだけで自己判断せず、会社の手順書や担当者の指示を優先しましょう。

    3. 分からないことを、そのままにしない

    仕事を覚えるうえで、質問することは悪いことではありません。

    特に、間違えると製品の品質や安全に影響する作業では、分からないまま進めるほうが問題です。

    ただし、何でもすぐに聞けばいいというわけでもありません。

    まずは手順書やメモを確認し、自分がどこまで理解できているのかを整理する。

    そのうえで、分からない部分を具体的に質問すると、教える側も答えやすくなります。

    例えば、「この作業が分かりません」と聞くよりも、「ここまでは分かるのですが、最後の確認方法が分かりません」と伝えるほうが、疑問点が明確になります。

    自分で考えることと、分からないことを確認すること。

    この両方が必要です。

    4. 同じミスをしたら、原因を振り返る

    ミスをしたとき、「次は気をつけよう」と思うだけでは、また同じことを繰り返してしまう場合があります。

    大切なのは、なぜ間違えたのかを考えることです。

    例えば、手順を理解していなかったのか、確認する場所を間違えたのか、それとも急いでいて確認を忘れたのか。

    原因によって、改善する方法は変わります。

    手順が分からなければ、もう一度教えてもらう。

    確認を忘れたのであれば、作業の途中で確認する習慣をつける。

    同じミスでも、原因を考えれば対策が見えてきます。

    ただし、製造現場のミスは本人の注意不足だけで起きるとは限りません。作業手順が分かりにくい、教育が不十分といった問題がないかも確認する必要があります。

    5. 周りと比較するより、できるようになったことを見る

    同じ時期に入社した人が、自分より早く仕事を覚えている。

    そんな姿を見ると、焦ることもあると思います。

    しかし、覚える速さは人によって違います。

    大切なのは、周りと比べて自分が遅いかどうかだけではなく、以前よりできることが増えているかどうかです。

    前は毎回確認していた作業を、自分でできるようになった。

    以前は分からなかったことを、理由まで理解できるようになった。

    こうした変化も成長です。

    すぐに一人前になれなくても、少しずつできることが増えているなら、その積み重ねを大切にしてください。

    仕事を覚えられない人を、教える側はどう見ているのか

    ここからは、課長として部下を育てる立場から考えてみます。

    仕事を教えていると、最初から覚えが早い人もいれば、何度か経験してからできるようになる人もいます。

    私が部下を育てる中で意識しているのは、今できることだけで、その人の成長を決めつけないことです。

    もちろん、仕事を覚えるために本人が努力することは必要です。

    教えてもらったことを振り返らない、分からないまま放置する、同じ失敗をしても原因を考えない。

    こうした状態では、なかなか成長につながりません。

    一方で、最初は時間がかかっていても、教わったことを理解し、次に生かそうとする人は、少しずつ任せられる仕事が増えていきます。

    実際、私自身も課長になったばかりの頃は、自分でやったほうが早いと感じる仕事がたくさんありました。

    しかし、自分しかできない状態のままでは、いつまでも仕事を抱え込むことになります。

    そこで、信頼できる部下に少しずつ仕事を任せていくようになりました。

    最初からすべてを任せられるわけではありません。仕事を教え、できる範囲を広げ、必要なところを確認しながら、任せられる仕事を増やしていくのです。

    今では、以前は自分しかできなかった仕事も、部下に任せられるようになっています。

    この経験から、私は、今の仕事の速さだけでなく、経験を積んで成長できているかを見ることも大切だと感じています。

    部下の育成については、質問できる部下は成長する?|課長になって分かった「伸びる部下」の特徴も参考にしてください。

    仕事を覚えられない原因が、職場にある場合もある

    ここまで、自分でできる工夫を紹介してきました。

    ただし、仕事を覚えられない原因が、本人だけにあるとは限りません。

    例えば、次のような職場です。

    • 教える人によって作業手順が違う
    • 十分に教えてもらえないまま仕事を任される
    • 質問すると怒られる
    • 忙しすぎて、教育する時間が取れない
    • ミスをしても原因を振り返る機会がない

    こうした環境では、本人が努力していても仕事を覚えるのが難しくなります。

    まずは上司や教育担当者に相談し、手順の確認や教えてもらう時間を確保できないか考えてみましょう。

    それでも改善されない場合は、今の職場で働き続けることが自分に合っているのか、考える必要があるかもしれません。

    工場の仕事そのものが合わないのか、それとも今の職場の教育体制や仕事内容が合わないのか。

    この二つは分けて考えることが大切です。

    製造業で転職先を選ぶときに確認したい職場環境のポイントも、今後を考える際の参考にしてください。

    まとめ|仕事を覚えられないからといって、自分を決めつけない

    工場で仕事を覚えられないと、「自分は仕事ができない」「この仕事に向いていない」と考えてしまうことがあると思います。

    しかし、仕事を覚えるまでの時間は人によって違います。

    まずは、何につまずいているのかを整理してみてください。

    メモを取る、分からないことを具体的に質問する、ミスの原因を振り返る。

    できることから一つずつ取り組めばいいのです。

    そして、教える側にも、仕事を覚えやすい環境を整える役割があります。

    私自身、課長として部下を育てる中で、最初から何でもできる人ばかりではないと感じてきました。

    大切なのは、今できないことだけで判断せず、少しずつ成長できているかを見ることです。

    もし努力しても仕事を覚えられず、職場の教育体制にも問題があるなら、自分だけを責める必要はありません。

    仕事を覚えられない今の状態だけで、自分の可能性を決めつけないでほしい。

    まずは一つ、できることを増やすところから始めてみてください。

  • 製造業で転職先を選ぶときに確認したい職場環境のポイント

    製造業で転職先を選ぶときに確認したい職場環境のポイント

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    製造業で転職を考えたとき、給与や休日、通勤時間を中心に求人を探していませんか?

    もちろん、給料や勤務条件は大切です。しかし、条件だけで転職先を決めてしまうと、入社してから「思っていた職場と違った」と後悔する可能性があります。

    工場の仕事は、仕事内容だけでなく、教育体制や安全管理、職場の人間関係によっても働きやすさが大きく変わります。

    私は製造業で課長として働く中で、同じ製造業でも、職場によって仕事の進め方や人の育て方が違うことを感じてきました。

    この記事では、製造業への転職を考えている人に向けて、転職先を選ぶときに確認しておきたい職場環境のポイントを解説します。

    入社してから後悔しないために、求人票だけでは分かりにくい部分にも目を向けてみましょう。

    関連記事:工場の仕事が自分に合わないと感じたら?辞める前に確認したい5つのこと

    1. 実際にどんな仕事を担当するのか確認する

    まず確認したいのは、入社後に担当する仕事内容です。

    同じ製造業でも、製品や工場によって仕事内容は大きく違います。

    例えば、次のような仕事があります。

    • 機械の操作や製品の加工
    • 部品の組み立て
    • 溶接や金属加工
    • 製品の検査や品質管理
    • 機械設備の保全やメンテナンス
    • 生産管理や工程管理

    求人票に「製造スタッフ」と書かれていても、実際に担当する仕事は会社によって異なります。

    入社してから「想像していた仕事と違った」とならないよう、具体的な仕事内容を確認しておくことが大切です。

    特に、次の点を確認しておきましょう。

    • 一日の仕事の流れ
    • 入社後に担当する工程
    • 立ち仕事や重量物を扱う作業の有無
    • 機械操作や専門技術がどの程度必要か
    • 将来的に担当業務が変わる可能性

    自分がこれまで経験してきた仕事を活かせるのか、それとも新しい技術を身につける必要があるのかを把握しておくと、転職後のギャップを減らしやすくなります。

    2. 未経験者や中途入社の人を育てる仕組みがあるか

    次に確認したいのが、教育体制です。

    製造業では、機械の操作方法や作業手順、安全に関するルールなど、入社後に覚えなければならないことが多くあります。

    経験者であっても、会社が変われば設備や作業方法が違うため、最初からすべての仕事ができるとは限りません。

    そのため、転職先を選ぶときは、教育体制が整っているかを確認しておきましょう。

    例えば、次のような点です。

    • 入社後の研修があるか
    • 仕事を教えてくれる担当者が決まっているか
    • 作業手順書やマニュアルが整備されているか
    • 分からないことを質問できる環境か
    • 独り立ちまでの目安が決まっているか

    特に気をつけたいのは、「経験があるなら、すぐにできるだろう」と考えられてしまう職場です。

    経験者を採用する会社でも、その会社独自のルールや設備については教えてもらう必要があります。

    入社後の教育をどのように進めるのか、面接で確認しておくと安心です。

    3. 残業時間や休日などの勤務条件を確認する

    給料が高くても、残業が多かったり、休日が少なかったりすると、働き続けることが負担になる場合があります。

    転職先を比較するときは、月給だけでなく、実際の勤務条件も確認しましょう。

    確認しておきたい項目は次のとおりです。

    • 月平均の残業時間
    • 年間休日数
    • 土日祝日の勤務の有無
    • 夜勤や交替勤務の有無
    • 繁忙期の勤務状況
    • 有給休暇の取得状況
    • 基本給と各種手当、賞与の条件

    例えば、求人票に「月給30万円」と書かれていても、固定残業代が含まれている場合や、夜勤手当などが金額に影響している場合があります。

    給与の金額だけで判断せず、何が含まれているのかを確認することが重要です。

    また、残業時間についても、平均値だけでは実態が分からないことがあります。

    可能であれば、通常期と繁忙期でどの程度違うのかも確認しておきましょう。

    自分にとって無理なく働き続けられる条件なのか、という視点で考えることが大切です。

    4. 安全管理や職場の整理整頓ができているか

    製造業で働くなら、安全管理も重要な確認ポイントです。

    工場では機械や設備、工具、重量物などを扱うことがあります。安全に作業できる環境が整っているかどうかは、長く働くうえで見逃せません。

    確認したいのは、例えば次のような点です。

    • 作業手順や安全ルールが明確になっているか
    • 必要な保護具が用意されているか
    • 機械や設備の点検が適切に行われているか
    • 作業場所が整理整頓されているか
    • 危険な作業について教育が行われているか
    • 不具合や危険を報告しやすい雰囲気があるか

    もちろん、面接だけですべてを判断することはできません。

    工場見学ができる場合は、設備の状態や作業場所の様子、社員がどのように働いているかも見ておくと参考になります。

    また、安全に関する質問をしたときに、会社が具体的に説明してくれるかどうかも判断材料の一つです。

    安全を軽視せず、現場で働く人を大切にしている職場かどうかを確認しましょう。

    5. 職場の人間関係や相談しやすさを確認する

    仕事内容や給料が希望に合っていても、人間関係が合わなければ、働くことがつらくなる場合があります。

    製造業では、複数の人が協力して一つの製品を作ったり、前工程から後工程へ仕事を引き継いだりすることがあります。

    そのため、職場内での情報共有やコミュニケーションも重要です。

    例えば、次のような点を確認してみましょう。

    • 困ったときに相談できる上司がいるか
    • 作業上の問題を報告しやすいか
    • 新しく入った人を受け入れる雰囲気があるか
    • 特定の人に仕事が集中していないか
    • ミスが起きたときに原因を確認し、改善する姿勢があるか

    ただし、面接で職場の人間関係を完全に見抜くのは難しいものです。

    「人間関係は良いですか?」と聞くだけでは、実際の雰囲気までは分からないこともあります。

    そこで、入社後の教育方法や、困ったときの相談先、チームでの仕事の進め方など、具体的な質問をしてみましょう。

    会社の説明から、働く人をどのように支えているのかが見えてくることがあります。

    6. 面接で確認しておきたい質問

    ここまで紹介したポイントは、求人票だけでは分からないことも多くあります。

    そこで、面接では具体的な質問をしてみましょう。

    例えば、次のような質問です。

    仕事内容について

    「入社後は、どのような工程や業務を担当する予定でしょうか?」

    教育体制について

    「中途入社の場合、仕事を覚えるまでどのような教育を受けられますか?」

    勤務条件について

    「通常期と繁忙期では、残業時間にどの程度の違いがありますか?」

    職場環境について

    「配属先では、困ったことがあった場合に誰に相談することになりますか?」

    工場見学について

    「可能であれば、実際に働く職場を見学させていただくことはできますか?」

    このように具体的に質問すれば、入社後の働き方をイメージしやすくなります。

    質問への回答だけでなく、説明が具体的かどうか、自分の疑問にきちんと答えてくれるかも確認しておきましょう。

    質問しにくい雰囲気だからといって、すぐに問題のある会社だと決めつける必要はありません。ただし、疑問点を解消できないまま入社を決めるのは避けたいところです。

    7. 求人票だけで決めず、複数の会社を比較する

    転職先を選ぶときは、一社だけを見て判断するのではなく、複数の会社を比較することも大切です。

    転職口コミサイトは信用できる?現役課長が自分の会社の口コミを見て感じたこと

    一社だけを見ていると、その会社の条件が良いのか悪いのか、判断しにくい場合があります。

    複数の求人を比較すると、給与や休日だけでなく、仕事内容や教育体制などの違いも見えてきます。

    比較するときは、次の項目をメモしておくと便利です。

    • 仕事内容
    • 給与と手当
    • 残業時間と年間休日
    • 教育体制
    • 安全管理
    • 職場の雰囲気
    • 通勤時間
    • 自分の経験や希望との相性

    すべての条件が理想どおりの会社を見つけるのは簡単ではありません。

    だからこそ、自分が絶対に譲れない条件と、ある程度は妥協できる条件を分けておくことが重要です。

    例えば、給料を最優先するのか、休日を重視するのか、それとも長く働ける職場環境を優先するのかによって、選ぶ会社は変わってきます。

    自分が何を大切にしたいのかを整理してから比較すると、転職先を選びやすくなります。

    他の職場を比較したい人へ

    製造業での経験を活かせる求人や、ほかの仕事の選択肢を探したい方は、転職サービスも活用してみてください。

    製造業の求人を探してみる

    今までの製造業での経験を活かして転職したい方は、転職サービスでどのような求人があるか確認してみましょう。

    今の職場だけで判断せず、給与や休日、仕事内容などを比較することで、自分に合った転職先を見つけるきっかけになります。

    製造業の経験を活かせる求人を探してみる

    求人を探すだけでなく、自分の経験がどのような仕事で活かせるのかを整理するきっかけにもなります。利用条件や紹介される求人はサービスによって異なるため、自分に合うかどうかを確認しながら活用しましょう。

    まとめ:転職先は条件だけでなく、職場環境も確認しよう

    製造業で転職先を選ぶときは、給与や休日だけでなく、入社後にどのような環境で働くことになるのかも確認しておくことが大切です。

    今回紹介したポイントを振り返ります。

    • 実際に担当する仕事内容
    • 入社後の教育体制
    • 残業時間や休日などの勤務条件
    • 安全管理や職場の整理整頓
    • 人間関係や相談しやすさ
    • 面接で疑問点を確認できるか
    • 複数の会社を比較して判断すること

    転職は、今の職場を離れることだけが目的ではありません。次の職場で、自分に合った働き方を見つけることも大切です。

    求人票の条件だけで決めず、分からないことは面接で確認し、納得したうえで転職先を選びましょう。

    焦って決める必要はありません。自分が長く働ける環境かどうかを考えながら、転職活動を進めていきましょう。

  • 工場の仕事が自分に合わないと感じたら?辞める前に確認したい5つのこと

    工場の仕事が自分に合わないと感じたら?辞める前に確認したい5つのこと

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    工場で働いていて、

    「この仕事、自分には向いていないのかもしれない」

    「毎日同じ作業の繰り返しで、このまま続けていいのだろうか」

    「仕事が覚えられないし、周りと比べて自分はダメなのかな」

    そんなふうに感じたことはありませんか?

    工場の仕事は、製造する製品や職場によって仕事内容が大きく違います。体を動かす仕事もあれば、機械を操作する仕事、品質を確認する仕事などもあります。

    そのため、今の仕事が合わないと感じても、必ずしも製造業そのものが向いていないとは限りません。

    私は製造業で働き、現在は課長として現場を管理する立場にいます。

    現場で仕事をする人を見ていると、仕事を覚える速さだけで、その人の能力や向き不向きを判断することはできないと感じます。

    大切なのは、何が合わないのかを整理することです。

    この記事では、工場の仕事が自分に合わないと感じたときに、辞める前に確認したい5つのポイントを紹介します。

    今の職場で改善できることがあるのか、それとも別の仕事を考えたほうがいいのか、一緒に整理していきましょう。

    1. 工場の仕事が合わないと感じる理由を整理する

    最初に考えたいのは、何が原因で「自分に合わない」と感じているのかということです。

    ひとことで工場の仕事が合わないといっても、その理由は人によって違います。

    例えば、次のようなものがあります。

    • 同じ作業の繰り返しが苦痛に感じる
    • 仕事を覚えるのに時間がかかる
    • 作業のスピードについていけない
    • 体力的にきつい
    • ミスをすると強く注意される
    • 職場の人間関係が合わない
    • 夜勤や交替勤務が負担になっている

    これらは、すべて同じ問題ではありません。

    例えば、同じ作業の繰り返しが苦痛なら、作業内容そのものが合っていない可能性があります。

    一方で、仕事内容には興味があっても、教育が不十分で仕事を覚えられないのであれば、職場環境に原因があるかもしれません。

    また、仕事は嫌いではないのに、夜勤や体力的な負担が大きい場合は、勤務条件を変えることで解決できる可能性もあります。

    まずは、自分が何につらさを感じているのかを書き出してみてください。

    原因が分かれば、今の職場で改善を目指すべきなのか、別の仕事を探すべきなのかも考えやすくなります。

    2. 仕事を覚えるのが遅いだけで、向いていないと決めつけない

    工場で働き始めたとき、なかなか仕事を覚えられず、自分には向いていないと感じる人もいると思います。

    周りの人は簡単そうに作業しているのに、自分だけ時間がかかる。

    同じことを何度も確認してしまう。

    そんな状況が続くと、自信をなくしてしまうこともあるでしょう。

    ただ、仕事を覚える速さと、仕事ができるかどうかは必ずしも同じではありません。

    製造現場では、作業を早く覚えることも大切ですが、それと同じくらい正確さや安全意識、決められた手順を守ることも重要です。

    最初は時間がかかっても、確認を怠らず、少しずつ正確に作業できるようになる人もいます。

    一方で、作業を覚えるのが早くても、確認不足によってミスが続いてしまうこともあります。

    私自身、課長として現場を見ていると、仕事を覚える速さだけで人の能力を判断するのは難しいと感じます。

    もちろん、仕事を覚える努力は必要です。

    しかし、最初から周りと同じ速さでできなければダメだと考える必要はありません。

    まずは、以前よりできるようになったことがあるか、同じミスが減っているかを確認してみてください。

    少しずつでも成長しているなら、まだ自分に向いていないと決めつける必要はないと思います。

    反対に、十分な教育を受けても仕事の負担が大きすぎる場合や、安全に作業することが難しい場合は、上司に相談して仕事内容や指導方法を見直してもらうことも大切です。

    3. 仕事そのものが合わないのか、職場環境が合わないのかを考える

    工場の仕事がつらいと感じたとき、もうひとつ確認したいことがあります。

    それは、仕事内容が合わないのか、それとも今の職場が合わないのかという違いです。

    例えば、次のようなケースを考えてみましょう。

    仕事内容が合わないケース

    • 単調な作業を長時間続けるのが苦手
    • 細かい作業より、体を動かす仕事のほうが得意
    • 決められた手順を繰り返すより、問題を解決する仕事が好き
    • 立ち仕事や重量物を扱う仕事が体力的に厳しい

    この場合は、同じ製造業の中でも、別の工程や職種を検討する余地があります。

    製造業には、組立、加工、検査、機械オペレーター、設備保全など、さまざまな仕事があります。

    今の作業が合わなくても、別の仕事内容なら力を発揮できる可能性があります。

    職場環境が合わないケース

    • 十分な説明がないまま仕事を任される
    • 質問すると嫌な顔をされる
    • 人員が少なく、常に作業に追われている
    • 休憩が取りにくい
    • 残業や勤務時間の負担が大きい

    この場合は、仕事そのものより、職場の教育体制や人員配置、勤務条件などに原因があるかもしれません。

    同じ製造業でも、会社によって仕事の進め方や教育の仕組み、職場の雰囲気は異なります。

    今の職場で働きにくいからといって、すべての工場が同じだと考える必要はありません。

    自分がつらいと感じている原因を整理することで、今の会社に残るべきか、別の職場を探すべきかも判断しやすくなります。

    4. 辞める前に、今の職場で改善できることを確認する

    仕事が合わないと感じたら、すぐに辞めると決める前に、改善できることがないか考えてみましょう。

    もちろん、無理をして働き続ける必要はありません。

    ただ、原因によっては、少し環境が変わるだけで働きやすくなることもあります。

    例えば、次のような方法があります。

    上司に仕事内容や教育方法を相談する

    仕事を覚えるのに時間がかかっているなら、どこでつまずいているのかを具体的に伝えてみましょう。

    「仕事が難しいです」と伝えるだけでなく、

    「この作業の手順をもう一度確認したいです」

    「この工程でミスが出やすいので、注意するポイントを教えてほしいです」

    など、困っていることを具体的に伝えると相談しやすくなります。

    配置転換や担当変更ができないか確認する

    今の工程が合わない場合、別の工程であれば働きやすくなる可能性もあります。

    会社の状況によって難しいこともありますが、相談できる余地があるなら確認してみる価値はあります。

    勤務条件を見直せないか確認する

    体力的な負担や夜勤が原因なら、勤務時間や担当業務を見直せないか相談する方法もあります。

    ただし、会社の制度や人員状況によって、希望どおりに変更できるとは限りません。

    相談しても改善が難しい場合は、別の職場を検討することも選択肢になります。

    また、心身の不調が続いている場合や、安全に働くことが難しい場合は、無理に我慢せず、早めに相談や休養を優先してください。

    5. 改善が難しいなら、別の職場や仕事を比較する

    今の職場で改善できることを試しても状況が変わらないなら、別の職場を探すことも考えていいと思います。

    大切なのは、勢いだけで辞めるのではなく、自分に合う働き方を整理してから選択肢を比較することです。

    例えば、次のような点を確認してみましょう。

    • 仕事内容は自分に合っているか
    • 教育や研修の仕組みはあるか
    • 残業や休日出勤はどの程度あるか
    • 夜勤や交替勤務は必要か
    • 給与や手当は希望に合っているか
    • 通勤時間や勤務地に無理はないか
    • 安全管理や作業環境は整っているか

    求人票だけでは分からないこともあります。

    気になる会社があれば、仕事内容の詳細を確認したり、面接で教育体制や勤務条件について質問したりすることも大切です。

    転職口コミサイトを利用する方法もあります。ただし、口コミには個人の感想や特定の部署の事情が含まれることもあるため、書かれている内容だけで判断しないようにしましょう。

    口コミを確認するときの注意点については、こちらの記事でも紹介しています。

    関連記事:転職口コミサイトは信用できる?現役課長が自分の会社の口コミを見て感じたこと

    転職するかどうかをまだ決めていなくても、ほかの会社の仕事内容や勤務条件を調べてみることはできます。

    今の職場だけで判断せず、ほかにどのような働き方があるのかを知っておくことも大切です。

    他の職場を比較したい人へ

    今の工場の仕事が自分に合わないと感じているなら、転職サービスを利用して、ほかの会社の求人情報を確認してみる方法もあります。

    製造業での経験を活かせる仕事や、別の職種の選択肢を知ることで、今の職場で働き続けるかどうかを考える材料にもなります。

    転職をすぐに決める必要はありません。まずは求人情報を確認し、仕事内容や勤務条件を比較するところから始めてみてください。

    製造業での経験を活かせる求人や、ほかの仕事の選択肢を探したい方はこちら。

    まとめ|工場の仕事が合わないと感じたら、原因を整理してから判断しよう

    工場の仕事が自分に合わないと感じたとき、すぐに自分には能力がないと決めつける必要はありません。

    仕事を覚える速さだけで、向き不向きが決まるわけではないからです。

    今回紹介した5つのポイントを振り返ってみましょう。

    1. 仕事が合わないと感じる理由を整理する
    2. 仕事を覚えるのが遅いだけで、向いていないと決めつけない
    3. 仕事内容と職場環境のどちらに原因があるか考える
    4. 今の職場で改善できることを確認する
    5. 改善が難しければ、別の職場や仕事を比較する

    自分に合わないと感じる理由が分かれば、今の職場で改善を目指すのか、それとも別の働き方を探すのかを考えやすくなります。

    無理に今の仕事を続ける必要もなければ、すぐに辞めなければいけないわけでもありません。

    大切なのは、自分に合った働き方を見つけることです。

    今の職場でできることを確認しながら、必要であればほかの会社や仕事にも目を向けてみてください。

  • 仕事が遅い人=仕事ができない人、ではない。課長になって気づいたこと

    仕事が遅い人=仕事ができない人、ではない。課長になって気づいたこと

    「仕事が遅い人は、仕事ができない」

    以前の私は、どこかでそんなふうに考えていたと思います。

    仕事には納期があります。自分の仕事が遅れれば、次の工程や周りの人にも影響が出ます。だから、仕事が早い人が頼りになるのは間違いありません。

    でも、課長として部下を育てる立場になってから、考え方が変わりました。

    仕事が遅いからといって、仕事ができないとは限らない。

    実際に、最初は仕事に時間がかかっていた部下が、今ではほとんどの仕事を任せられるまでに成長しました。

    今回は、現役課長として部下を見てきた経験から、仕事の速さだけでは分からないことについてお話しします。

    仕事が遅い人には、それぞれ理由がある

    「仕事が遅い」といっても、理由は人によって違います。

    例えば、こんなケースがあります。

    • 経験が少なく、仕事の進め方がまだ身についていない
    • 間違いがないか、一つひとつ確認しながら進めている
    • 分からないことを自分で考えたり、質問したりしている
    • 仕事の優先順位や段取りがうまく整理できていない

    これらをすべて同じ「仕事が遅い」という言葉で片づけるのは、少し違うと思います。

    経験が浅い人なら、最初からベテランと同じスピードで仕事ができるわけではありません。

    もちろん、時間がかかる原因をそのままにしていいわけではありません。

    ただ、まずはなぜ時間がかかっているのかを見極めることが大切です。

    原因が分からなければ、適切な教え方もできないからです。

    最初は仕事が遅かった部下が、今ではほとんどの仕事を任せられる

    実際に、私の部下にも仕事を慎重に進めるタイプの人がいます。

    最初から仕事が早かったわけではありません。

    分からないことがあれば質問してきますし、自分で考えてから進めようとするので、一つひとつの作業に時間がかかることもありました。

    でも、私はそれを悪いことだとは思いませんでした。

    何も考えずに遅いわけではなかったからです。

    自分で考える。分からなければ質問する。教えてもらったことを覚え、次は自分でできるようにする。

    そうやって少しずつ仕事を身につけていきました。

    その結果、今ではその部下にほとんどの仕事を任せています。

    最初は時間がかかっていた仕事でも、経験を積めばできるようになる。

    その姿を実際に見てきたからこそ、私は「仕事が遅い」という理由だけで、その人の能力を判断しないようになりました。

    部下を育てるうえでは、仕事のやり方を教えるだけでなく、自分で考えて動けるようにすることも大切です。詳しくは、「部下を育てるとは?仕事を教えるだけでは成長しないと課長になって気づいたこと」でも紹介しています。

    「遅い」と「慎重」は同じではない

    仕事に時間がかかっていても、その中身を見る必要があります。

    例えば、間違いがないか確認している人と、何をすればいいか分からず手が止まっている人では、必要な対応が違います。

    前者なら、確認の精度を保ちながら効率を上げる方法を考えればいいかもしれません。

    後者なら、仕事の手順や判断基準を教える必要があるかもしれません。

    また、分からないことを質問している人に対して、ただ「もっと早くやって」と言っても、根本的な解決にはなりません。

    むしろ、質問することをためらい、分からないまま仕事を進めてしまう可能性もあります。

    大切なのは、仕事の遅さだけを見るのではなく、どこで時間がかかっているのかを確認することだと思います。

    もちろん、慎重であれば何でもいいわけではありません。必要以上に確認を繰り返しているなら、どこまで確認すれば十分なのかを教える必要があります。

    慎重さを活かしながら、少しずつ効率も上げていく。それが、上司に求められる関わり方ではないでしょうか。

    仕事が早い人でも、必ずしも効率がいいとは限らない

    逆に、仕事がものすごく早い人が、必ずしも優秀とは限りません。

    これは自分の部署ではなく、他部署で実際に見かけたケースです。

    その人は仕事を進めるスピードがとても速く、一見すると「仕事ができる人だな」と感じました。

    ところが、勢いよく仕事を進めたあとに大きなミスが見つかり、かなりの部分をやり直している場面を何度か見かけました。

    最初の作業が早くても、その後に大幅な手直しが必要になれば、結果的には時間がかかります。

    最初に少し時間をかけて確認していれば、防げたミスもあったかもしれません。

    もちろん、仕事が早いこと自体は大きな強みです。

    ただ、作業の速さだけを見て評価するのは危険だと感じました。

    「早く終わらせる」と「効率がいい」は違う

    仕事の効率を考えるとき、単純な作業時間だけでは判断できません。

    例えば、次のような点も大切です。

    • ミスや手直しを減らせているか
    • 次の工程に影響を出していないか
    • 必要な報告や相談ができているか
    • 同じ失敗を繰り返さず、次に活かせているか

    10分で終わった仕事でも、その後に1時間のやり直しが発生したら、本当に効率がいいとは言い切れません。

    反対に、最初に少し時間をかけて確認し、一度で正確に終わらせたほうが、結果的に効率がいいこともあります。

    製造現場では、自分の作業だけでなく、次の工程や周りの人への影響も考える必要があります。

    だから私は、仕事の速さだけでなく、どんな結果につながっているかまで見ることが大切だと思っています。

    実は私自身も、どちらかというと仕事が遅いタイプだった

    そう考えるようになった理由の一つには、自分自身の経験もあります。

    私も、どちらかというと仕事が早いタイプではなかったと思います。

    分からないまま勢いで進めたり、何も考えずに突っ走ったりすることはありませんでした。

    その分、仕事を覚えるのにも時間がかかったと思います。

    それでも、一つずつ覚え、分からないことを確認し、経験を積んできました。

    今、自分が課長になって部下を育てる立場になったからこそ、当時の自分のことも含めて、仕事の速さだけでは分からない部分があると感じています。

    最初から何でもできる人ばかりではありません。

    経験を積んで、少しずつできることを増やしていく人もいます。

    だからこそ、今できていることだけでなく、これから成長できるかどうかも見ていきたいと思っています。

    課長になってからは「前より成長しているか」を見るようになった

    部下を見るとき、今の私は「今どれくらい早く仕事ができるか」だけではなく、以前と比べて成長しているかも見るようになりました。

    例えば、

    • 前は何度も質問していた仕事を、自分で判断できるようになった
    • 時間がかかっていた作業を、以前よりスムーズに進められるようになった
    • 教えてもらったことを覚え、同じような問題に対応できるようになった
    • 以前は任せられなかった仕事を、一人で進められるようになった

    こうした変化があるなら、私は評価したいと思います。

    もちろん、成長していれば納期を守れなくてもいい、という話ではありません。

    求められる期限や品質を意識しながら、できることを増やしていく必要はあります。

    ただ、今はまだ仕事が遅くても、確実に成長している人なら、これからもっと頼れる存在になる可能性があります。

    実際に私の部下も、そうやって成長してきました。

    部下の仕事が遅いとき、上司は何をすればいいのか

    部下の仕事が遅いと、上司としてはつい「もっと早くやって」と言いたくなることがあります。

    納期がある以上、スピードを求めること自体は悪いことではありません。

    ただ、それだけでは解決しない場合もあります。

    私なら、まず次の点を確認します。

    1. どこで時間がかかっているのかを確認する

    仕事の手順が分からないのか、判断に迷っているのか、確認に時間をかけすぎているのか。

    原因によって、必要な指導は変わります。

    2. 仕事の進め方や優先順位を教える

    経験が少ない人は、どこから手をつければいいのか分からないことがあります。

    仕事の順番や、先に確認しておくべきことを伝えるだけでも、進めやすくなる場合があります。

    3. 少しずつ任せる範囲を広げる

    最初から完璧を求めるのではなく、できるようになった仕事から任せていく。

    そして、必要なところを確認しながら、少しずつ一人でできる範囲を広げていく。

    私自身、部下を育てる中で、この積み重ねが大切だと感じてきました。

    部下への任せ方については、「仕事ができる人ほど仕事を抱え込まない|現役課長が部下に仕事を任せる理由」でも詳しく書いています。

    4. 前よりできるようになったことを伝える

    仕事が遅い人は、自分の成長に気づいていないこともあります。

    以前より早くできるようになったことや、一人で判断できるようになったことを具体的に伝える。

    そうすれば、本人も何が身についたのかを理解しやすくなります。

    ただし、改善が必要な点があるなら、それも具体的に伝える必要があります。

    成長を認めることと、課題を指摘することは両立できます。

    「今は遅いだけ」なのか、「改善が必要な状態」なのか

    同じ仕事の遅さでも、背景は違います。

    経験を積むにつれて少しずつできるようになっている人なら、必要な指導をしながら成長を支えることが大切です。

    一方で、何度教えても同じところでつまずく、優先順位を考えずに仕事を進めてしまう、納期への意識が薄いといった場合は、具体的な改善が必要です。

    「仕事が遅いからダメ」と決めつけるのでもなく、「慎重だから仕方ない」と何も改善しないのでもありません。

    原因を確認し、本人に必要なことを伝え、変化を見ていく。

    それが、部下を育てる立場として大切なことだと思います。

    本当に仕事ができる人とは

    課長として部下を見てきて、私が思う「本当に仕事ができる人」は、単純に作業が早い人ではありません。

    仕事を覚え、分からないことを確認し、教えてもらったことを次に活かす。

    自分で考えて行動し、必要なときには周りと協力する。

    そして、経験を積むにつれて仕事の精度やスピードも上がっていく。

    そういう人は、最初は目立たなくても、時間が経つほど頼れる存在になっていきます。

    私自身も、どちらかというと仕事が遅かった側でした。

    そして今、課長として部下を育てる立場になりました。

    だからこそ思います。

    仕事が遅い人=仕事ができない人、ではありません。

    見るべきなのは、なぜ時間がかかっているのか。そして、経験を積む中で成長しているのか。

    仕事の速さだけで人を判断するのではなく、その人の仕事の中身や成長まで見ること。

    それも、部下を育てる上司の大切な仕事なのだと思います。

  • 課長が休んでも現場が回る職場を作る|自分がいなくても仕事が進むようになるまで

    課長が休んでも現場が回る職場を作る|自分がいなくても仕事が進むようになるまで

    執筆者:

    若手課長ログ

    カテゴリ:

    仕事術・評価

    課長になったばかりの頃は、自分が現場を離れると仕事が止まることがよくありました。

    出張に行ったり、休みを取ったりすると、

    「ちゃんと進んでいるかな」

    と気になっていました。

    実際、出張から戻ってみると、

    「行く前とほとんど変わっていない」

    ということもありました。

    当時は、自分しかやったことがない仕事もかなりありました。

    部下もまだ今ほど仕事を任せられる状態ではありませんでした。

    だから、自分がいないと判断できない仕事が多かったんです。

    でも、今はかなり変わりました。

    最近は休みを取ることもありますし、出張などで現場を離れることもあります。

    それでも、昔ほど心配することはなくなりました。

    なぜなら、

    自分がやっていた仕事の多くを、信頼できる部下に任せられるようになったからです。

    この記事では、課長になったばかりの頃の失敗や、そこからどうやって「自分がいなくても回る職場」に変えていったのかを書きたいと思います。


    課長になったばかりの頃は、自分がいないと仕事が進まなかった

    課長になったばかりの頃は、自分しかやったことがない仕事がかなりありました。

    特に現場の仕事は、図面や手順書だけでは分からない細かい部分があります。

    例えば、

    「ここはこうした方がいい」

    「この場合はこう判断する」

    「図面には書いていないけど、ここは確認しておかないと後で困る」

    といったことです。

    こういうものは、実際に経験しないとなかなか分かりません。

    そのため、部下からすると、

    「課長に聞かないと分からない」

    という状態だったと思います。

    当然、自分が出張に行けば、その間に仕事が止まることもありました。

    出張から帰ってきて、

    「どうなった?」

    と聞くと、

    「そこからあまり進んでません」

    ということもありました。

    当時は、

    「なんで進んでないんだ」

    と思ったこともあります。

    でも今振り返ると、部下だけの問題ではなかったと思います。

    自分が仕事を任せられる状態を作れていなかった。

    これが大きかったんだと思います。


    「自分がやった方が早い」は、課長になると危険だった

    課長になったばかりの頃は、

    「自分がやった方が早い」

    と思うこともたくさんありました。

    実際、自分でやれば早い仕事もあります。

    部下に説明するより、自分でやった方が早い。

    部下に教えるより、自分でやった方が早い。

    そんな場面は現場では珍しくありません。

    でも、それを繰り返していると、いつまで経っても部下はその仕事ができるようになりません。

    そして、また自分がやる。

    その結果、

    「自分がいないと仕事が進まない」

    という状態がずっと続いてしまいます。

    以前の記事でも、「自分でやった方が早い」という考え方について書きました。

    仕事ができる人ほど仕事を抱え込まない|現役課長が部下に仕事を任せる理由

    この記事でも書いたように、管理職になってからは、単純に「自分が早く仕事を終わらせる」だけではダメなんだと感じるようになりました。


    自分しかできなかった仕事を、少しずつ部下に任せた

    そこで、少しずつ仕事を任せるようにしました。

    もちろん、いきなり全部を任せたわけではありません。

    最初は一緒にやる。

    次は横で見ながらやってもらう。

    その次は、自分でやってもらって最後に確認する。

    問題がなければ、次からは任せる。

    そんな感じで、少しずつ任せる範囲を広げていきました。

    最初から完璧にできるわけではありません。

    失敗することもあります。

    「そこはそうじゃない」

    と教えることもあります。

    でも、そこで自分が全部やってしまったら、また元に戻ってしまいます。

    だから、

    できるところまで本人にやってもらう。

    そして、必要なところだけフォローする。

    これを繰り返しました。

    部下を育てるという意味では、仕事を教えるだけでは足りないと感じています。

    部下を育てるとは?仕事を教えるだけでは成長しないと課長になって気づいたこと

    仕事を覚えてきたら、今度は自分で考えてもらう。

    そして、少しずつ任せる。

    この繰り返しが大切でした。


    最初は「任せる方が大変」だった

    正直、仕事を任せ始めた頃は、自分の仕事が楽になったわけではありません。

    むしろ大変でした。

    教える時間も必要です。

    途中で確認もしなければいけません。

    失敗したら、その原因も一緒に考えないといけません。

    「こんなことなら自分でやった方が早かった」

    と思うこともありました。

    でも、そこで自分が全部やってしまったら、いつまで経っても状況は変わりません。

    だから我慢して任せる。

    最初は時間がかかっても経験してもらう。

    そして、次は一人でやってもらう。

    そうすると、少しずつ変化が出てきます。

    今まで自分がやっていた仕事を、部下が一人でできるようになる。

    それまで確認が必要だった仕事を、自分で判断して進められるようになる。

    そうやって、少しずつ「自分がやらなくてもいい仕事」が増えていきました。


    今では、ほとんどの仕事を任せられるようになった

    今では、以前は自分しかやったことがなかった仕事も、信頼できる部下にかなり任せられるようになりました。

    もちろん、全部ではありません。

    図面に書かれていないような細かい部分などは、まだ経験が浅くて判断が難しいところもあります。

    そういうところは自分がフォローします。

    でも、それくらいならいいと思っています。

    昔は、

    「課長がいないと何も進まない」

    という状態でした。

    今は、

    「基本的な仕事は部下が進めて、判断が必要なところだけ課長が対応する」

    という状態になっています。

    この違いはかなり大きいです。

    課長がすべてを判断する必要がなくなれば、現場を離れることもできます。

    休みを取ることもできます。

    出張に行くこともできます。


    一番うれしかったのは、任せた部下が今度は教える側になったこと

    そして、一番うれしかったのがここです。

    任せた部下が仕事を覚えただけではなく、

    今度は下の人に教える側になったこと。

    もちろん、

    「今度は自分が教える側になってくれ」

    と自分からお願いしました。

    最初は自分が教えていた仕事です。

    それを部下が覚える。

    そして今度は、その部下が別の人に教える。

    こうなると、かなり大きいです。

    今まで、

    自分 → 部下

    だったものが、

    自分 → 部下 → その下の部下

    という流れになります。

    自分一人がすべてを教える必要がなくなります。

    部下が成長して、さらに別の人を育てる。

    課長として、これはかなり大きな変化だと思っています。


    「自分がいないと回らない職場」は、本当に良い状態なのか

    課長になったばかりの頃は、

    「自分がいないと回らない」

    ということを、ある意味では仕方ないと思っていました。

    課長なんだから、自分が判断しないといけない。

    自分が一番分かっているから、自分がやらないといけない。

    そう考えていました。

    でも、今は少し考え方が変わりました。

    もちろん、課長が判断しないといけない重要な仕事はあります。

    最終的な判断や責任は課長が持つ必要があります。

    でも、

    日常の仕事まで課長がいないと進まない状態は、あまり良くない。

    そう思うようになりました。

    課長が休めない。

    出張にも行けない。

    少し現場を離れただけで仕事が止まる。

    これでは課長自身もしんどくなります。

    そして、部下もいつまで経っても自分で判断できるようになりません。


    課長がいない時に「何かあったら呼んで」くらいが理想

    今の自分が目指しているのは、

    課長がいない間も、普通の仕事は普通に進んでいる状態です。

    そして、

    「何か問題が起きた」

    「これはちょっとマズそうだ」

    という時だけ、自分が対応する。

    それくらいが一番いいと思っています。

    ずっと現場を監視する必要はありません。

    何でも自分で判断する必要もありません。

    部下が自分で判断できるところは任せる。

    そして、本当に必要な時だけ課長が出ていく。

    そういう環境を作ることも、課長の仕事の一つなんじゃないかと思うようになりました。


    課長が休めるようになったのは、部下が成長した証拠だった

    昔の自分は、出張に行くと、

    「大丈夫かな」

    と心配していました。

    実際、戻ってきたら仕事がほとんど進んでいないこともありました。

    でも、今は違います。

    自分がいなくても、ほとんどの仕事が進んでいます。

    そして、任せた部下がさらに下の人へ仕事を教えています。

    ここまで来ると、

    「自分が頑張って現場を回している」

    という感覚ではなくなります。

    部下が自分たちで現場を回してくれている。

    そう感じるようになりました。

    これは課長として、かなり大きな変化です。


    「自分がいなくても回る」は、課長が必要ないという意味ではない

    ここは誤解してほしくありません。

    課長がいなくても現場が回るからといって、

    「課長はいらない」

    ということではありません。

    むしろ逆です。

    課長が細かい仕事を全部抱え込むのではなく、

    • 部下に仕事を任せる
    • 人を育てる
    • 判断が必要なところで判断する
    • 問題が起きた時に対応する
    • チーム全体を見る

    こういった仕事に時間を使えるようになります。

    課長が現場の細かい仕事を全部やることが、課長の仕事ではありません。

    人を育てて、チームとして仕事が回る状態を作ること。

    それも課長の重要な仕事だと思っています。


    まとめ|自分がいなくても回る職場は、少しずつ作っていく

    課長になったばかりの頃は、自分がいないと仕事が進みませんでした。

    出張から帰ってきても、仕事がほとんど進んでいないこともありました。

    でも、そこから少しずつ変えていきました。

    自分しかできなかった仕事を部下に任せる。

    最初は一緒にやる。

    次は見守る。

    その次は一人でやってもらう。

    できるようになったら、今度は下の人に教えてもらう。

    その積み重ねで、少しずつ「自分がいなくても回る職場」に近づいていきました。

    もちろん、今でも自分が判断しないといけない仕事はあります。

    それでいいと思っています。

    全部を課長が抱える必要はありません。

    課長がいなくても普通の仕事が進み、問題が起きた時だけ課長が対応する。

    自分は、そんな職場が理想だと思っています。

    課長が休んでも現場が回る。

    出張に行っても仕事が止まらない。

    そして、部下が自分で考え、今度は下の人を育てていく。

    そこまでできるようになれば、課長自身も本来やるべき仕事に集中できます。

    そして何より、

    「自分がいなくても大丈夫だ」

    と思えることは、課長にとって大きな安心感になります。

    最初からそんな職場を作るのは難しいです。

    自分も最初はできませんでした。

    でも、少しずつ仕事を任せて、経験してもらって、教える側になってもらう。

    その積み重ねで、少しずつ変わっていきました。

    課長がいなくても回る職場は、課長が必要ない職場ではありません。

    課長がいなくても回るように人を育て、仕組みを作り、必要な時に判断する。

    それこそが、課長の仕事なのかもしれません。

  • 部下に仕事を任せるのが怖かった課長が、任せられるようになるまで

    部下に仕事を任せるのが怖かった課長が、任せられるようになるまで

    課長になって、部下に仕事を任せるようになった。

    今では、ほとんどの仕事を部下に任せて、自分は最後に確認するくらいになっている。

    でも、最初からそうだったわけではない。

    むしろ課長になったばかりの頃は、部下に仕事を任せることが怖かった。

    「もし失敗したら、自分が責任を取らないといけない」

    もちろん、それもあった。

    でも、自分が一番怖かったのは、

    「もし失敗したら、自分はちゃんとリカバリーできるのか?」

    ということだった。

    課長になると、自分一人で仕事をしていた頃とは違う。

    自分が直接作業するのではなく、部下に仕事を任せて、その結果に対して責任を持つ。

    この感覚に慣れるまで、かなり時間がかかった。


    仕事を任せるのが怖かった理由

    仕事の中には、少しぐらい間違えても簡単にやり直せるものがある。

    でも、すべての仕事がそうではない。

    場合によっては、一度ミスすると後から修正するのが大変になる仕事もある。

    だから部下に仕事を任せる時、

    「本当に任せて大丈夫かな?」

    「途中で問題が起きたらどうしよう?」

    「もし失敗したら、リカバリーするのは大変だろうな……」

    と考えてしまっていた。

    頭では、

    「部下に仕事を任せないといけない」

    と分かっている。

    でも、気持ちがついてこない。

    任せた方がいいと思いながらも、気になって自分で確認してしまう。

    そんな状態だった。


    何時間おきに仕事を見に行っていた

    当時の自分は、部下に仕事を任せると、何度も様子を見に行っていた。

    「ちゃんと進んでいるかな」

    「変なところで止まっていないかな」

    「間違ったやり方をしていないかな」

    そんなことが気になって仕方がなかった。

    何時間おきかに様子を見に行く。

    そして、

    「そこ大丈夫?」

    「進み具合どう?」

    と確認する。

    今思えば、かなり細かく見ていたと思う。

    部下からすれば、

    「また課長が見に来た」

    と思っていたかもしれない。

    でも、その頃の自分にとっては、それくらいしないと不安だった。

    仕事を任せているというより、

    任せた仕事をずっと監視しているような状態だった。

    これでは、部下も自分で考えて仕事をするのが難しくなる。

    今振り返ると、そこは自分自身も変わらないといけなかった部分だと思う。


    ある部下を見て「任せても大丈夫かもしれない」と思った

    そんな中で、自分の考え方が変わるきっかけになった部下がいた。

    その部下は、仕事を進めるのが特別早いタイプではなかった。

    むしろ、慎重に進めるタイプだった。

    分からないことがあると、そのまま適当に進めるのではなく、自分から質問しに来る。

    最初は、

    「ちょっと進むのが遅いな」

    と思うこともあった。

    でも、ある時から見方が変わった。

    「この子は、分からないことがあったらちゃんと聞きに来るな」

    そう思ったからだ。

    これは、仕事を任せる側からすると、かなり大きい。

    全部を完璧にできる人じゃなくてもいい。

    分からないことを勝手に判断して突っ走らない。

    問題が起きた時に黙って抱え込まない。

    必要な時には、ちゃんと相談してくれる。

    それなら、

    「この人なら、ある程度任せても大丈夫かもしれない」

    と思えるようになった。

    実際、waka-log.comでも「質問できる部下は成長する?」という記事を書いている。

    質問すること自体が悪いのではなく、分からないことを確認して、次に自分でできるようになることが大切だと、課長になって感じるようになった。

    質問できる部下は成長する?|課長になって分かった「伸びる部下」の特徴


    「任せる」と「放っておく」は違う

    部下に仕事を任せるようになって、分かったことがある。

    それは、

    仕事を任せることと、放っておくことは違う

    ということだ。

    最初から、

    「じゃあ、よろしく」

    と全部丸投げする必要はない。

    むしろ、最初はある程度見ておいた方がいい。

    分からないところがあれば質問してもらう。

    必要ならこちらから確認する。

    途中で問題が起きそうなら、早めに声をかける。

    そして、部下が一人で進められるようになってきたら、少しずつ自分が見る時間を減らしていく。

    自分の場合は、そうやって徐々に任せられるようになった。

    最初から「信じて全部任せる」のではなく、

    「確認する量を少しずつ減らしていく」

    という感覚の方が、自分には合っていた。


    任せるのが怖いなら、最初から全部任せなくていい

    今思えば、当時の自分は、

    「任せるか、任せないか」

    を極端に考えすぎていた。

    でも、実際にはその間がある。

    例えば、

    「ここまでは任せる」

    「ここまで進んだら一度報告して」

    というやり方でもいい。

    最初は細かく確認する。

    問題がなければ、次は確認する間隔を少し空ける。

    それでも大丈夫なら、さらに任せる範囲を広げる。

    そうやって、

    部下が成長するのと一緒に、自分も少しずつ手を離していく。

    これなら、任せる側の不安もかなり減る。

    この考え方は、以前書いた「部下を育てるとは?」という記事ともつながっている。

    仕事を教えるだけではなく、できるようになった部分から少しずつ任せる。

    それを繰り返すことで、部下が自分で判断できるようになっていった。

    部下を育てるとは?仕事を教えるだけでは成長しないと課長になって気づいたこと


    今では、ほとんど任せている

    今では、その部下にはほとんどの仕事を任せている。

    自分がやるのは、最後の確認くらいだ。

    以前のように、何時間おきに様子を見に行くこともなくなった。

    「大丈夫かな」とずっと心配することも少なくなった。

    もちろん、任せた以上、最終的な責任は自分にもある。

    でも、

    「何かあったら相談に来てくれる」

    という安心感があるだけで、任せる側の気持ちはかなり違う。

    そして、これは部下にとっても良かったと思う。

    ずっと課長に確認されながら仕事をするより、自分で考えて進める方が経験になる。

    任されることで、

    「自分でやってみよう」

    という気持ちも出てくる。

    結果的に、部下自身の成長にもつながっていった。


    部下に任せられると、課長自身の仕事も変わる

    部下に仕事を任せられるようになって、一番変わったのは自分の時間だった。

    単純に、自分が抱える仕事が減った。

    でも、それだけではない。

    部下に任せられるようになったことで、課長として別の仕事に時間を使えるようになった。

    例えば、他部署からクレームや問題が出てきた時。

    以前なら、自分の仕事に追われながら対応しなければならなかった。

    でも、部下がある程度の仕事を任せられる状態になってくると、自分は別の問題に時間を使える。

    部下の仕事をずっと見ているのではなく、

    • 部署全体の問題を考える
    • 他部署との調整をする
    • 部下の育成を考える
    • トラブルが起きた時に対応する
    • 今後の仕事の進め方を考える

    そういった、課長だからこそやるべき仕事に時間を使えるようになる。

    ここは、実際に部下へ仕事を任せてみて初めて分かったことだった。

    実際に「仕事を抱え込まず、部下に任せること」については、こちらの記事でも詳しく書いている。

    仕事ができる人ほど仕事を抱え込まない|現役課長が部下に仕事を任せる理由


    最初から完璧な部下なんていない

    課長になったばかりの頃は、

    「仕事ができる人じゃないと任せられない」

    と思っていた。

    でも、今は少し考え方が違う。

    もちろん、仕事ができることは大切だ。

    でも、それだけではないと思っている。

    分からないことを聞けること。

    問題があった時に報告できること。

    自分で考えながら仕事を進められること。

    こういう部分も、仕事を任せる上ではすごく大事だ。

    最初から完璧に仕事ができる人なんて、なかなかいない。

    だからこそ、

    「今どこまで任せられるのか」

    を見ることが大切なんだと思う。

    できることが増えれば、任せる範囲も増やせばいい。

    まだ難しい部分があるなら、そこだけ課長がフォローすればいい。

    全部を任せる必要はない。


    部下を育てることは、自分の仕事を減らすことでもある

    課長になったばかりの頃は、部下に仕事を任せることが怖かった。

    失敗したらどうしよう。

    リカバリーできなかったらどうしよう。

    そう考えて、細かく確認していた。

    でも、部下が成長して、自分で考えて、分からないところは質問してくれるようになる。

    そこまで来ると、少しずつ手を離せるようになる。

    そして分かったのは、

    部下を育てることは、自分の仕事を減らすことでもある

    ということだった。

    もちろん、「楽をするために部下へ仕事を押し付ける」という意味ではない。

    部下ができる仕事を増やすことで、課長は課長にしかできない仕事に集中できるようになる。

    これが、本当の意味で仕事を任せるということなのかもしれない。


    任せるのが怖い課長へ

    もし今、

    「部下に仕事を任せるのが怖い」

    「任せたら失敗しそうで、結局自分でやってしまう」

    と思っている課長がいるなら、いきなり全部任せなくてもいいと思う。

    最初は細かく見てもいい。

    小さな仕事から任せてもいい。

    「ここまでやったら一度報告して」

    と区切ってもいい。

    そして、

    「この人なら、何かあった時にちゃんと相談してくれる」

    と思えるようになったら、少しずつ手を離していけばいい。

    自分もそうだった。

    最初から部下を完全に信じられたわけではない。

    仕事を任せて、確認して、また任せて。

    それを繰り返しているうちに、少しずつ任せられるようになった。

    今では、以前あれだけ怖かった仕事を、ほとんど部下に任せられるようになった。

    部下を信じて任せることは、部下の成長だけではなく、自分自身が課長として成長することにもつながる。

    「任せるのが怖い」と感じているなら、それは責任感があるからこそかもしれない。

    だからこそ、いきなり手を離すのではなく、少しずつでいい。

    任せる範囲を少し広げる。

    それだけでも、課長としての仕事の仕方は少しずつ変わっていくと思う。


    まとめ

    部下に仕事を任せるのが怖かった自分も、最初から任せられたわけではない。

    何度も確認して、失敗を心配して、細かく見ていた。

    でも、

    • 分からないことを質問できる
    • 問題があれば報告できる
    • 自分で考えて仕事を進められる

    そんな部下の姿を見て、少しずつ任せられるようになった。

    そして今では、部下に任せることで、自分自身も課長として本来やるべき仕事に時間を使えるようになった。

    仕事を任せることは、部下を信じることでもあり、自分が課長として一歩成長することでもある。

    いきなり全部任せなくていい。

    まずは一つ。

    そこから少しずつ、任せられる仕事を増やしていけばいいと思う。

  • 課長になって分かった、会社で評価される人の共通点|現役課長が部下を見て感じたこと

    課長になって分かった、会社で評価される人の共通点|現役課長が部下を見て感じたこと

    「頑張っているのに、なかなか会社で評価されない」

    「仕事はちゃんとやっているつもりなのに、なぜか評価されない」

    会社で働いていると、そんなふうに感じることがあると思います。

    私自身、課長になる前は、

    「仕事ができる人が評価される」

    と、単純に考えていました。

    仕事が早い。

    知識がある。

    ミスが少ない。

    そういう人が評価されるものだと思っていたんです。

    ところが、実際に課長になり、部下を評価する立場になってみると、それだけではないことに気づきました。

    もちろん、仕事ができることは大切です。

    でも、私が「この人は評価したい」「もっと仕事を任せたい」と感じる人には、仕事の能力だけではない共通点があります。

    それは、安心して仕事を任せられる人であることです。

    今回は、課長として部下を見てきた私が感じた、会社で評価される人の共通点について書いてみたいと思います。


    1.約束したことをきちんと守る人

    私が部下を見るとき、まず大切だと思っているのが「約束を守ること」です。

    これは、特別な能力ではありません。

    例えば、

    「この仕事を○日までにやります」

    「○時までに報告します」

    「ここまで終わったら連絡します」

    と自分で言ったのであれば、その約束を守る。

    当たり前のことに思えるかもしれません。

    でも、上司の立場になってみると、この「当たり前」ができる人は非常に信頼できます。

    反対に、仕事の能力が高くても、約束したことを忘れたり、期限を守らなかったりする人には、なかなか安心して仕事を任せられません。

    一度や二度の失敗なら、誰にでもあります。

    私が気になるのは、同じことを何度も繰り返してしまうケースです。

    「この人に任せたら、言ったことを最後までやってくれる」

    そう思えることは、上司からすると大きな安心感になります。

    会社で評価されるために、特別なことをする必要はありません。

    まずは、約束したことを守る。

    私は、それが信頼を作る基本だと思っています。


    2.自分の仕事だけでなく、周りにも協力できる人

    もう一つ、私が評価したいと思うのが、周りと協力できる人です。

    会社の仕事は、一人だけで完結するものばかりではありません。

    自分の仕事だけ終わればいい。

    あとは知らない。

    そんな考え方では、どうしてもチームとして仕事が回りにくくなります。

    反対に、

    「何か手伝えることありますか?」

    と声をかけたり、忙しそうな人がいれば少し手を貸したりする人は、自然と周りから信頼されていきます。

    もちろん、自分の仕事を放置してまで他人を助ける必要はありません。

    まず自分の仕事をきちんとやる。

    そのうえで、周りにも目を向けられる。

    そういう人は、管理職から見ても評価したいと思います。

    なぜなら、仕事ができるというのは、単純に「自分一人の作業が早い」ということだけではないからです。

    チーム全体で仕事を進められる人も、会社にとって大切な人材です。

    一方で、管理職自身が何でも抱え込んでしまうと、チーム全体の仕事が回らなくなることもあります。

    私自身も、課長になってから「全部自分でやらなければ」と考えることの難しさを経験しました。

    仕事ができる人ほど仕事を抱え込まない|現役課長が部下に仕事を任せる理由

    部下に仕事を任せることも、チームで仕事を進めるためには大切なことだと思っています。


    3.時間や期限にルーズではない人

    逆に、上司として気になるのが「ルーズさ」です。

    例えば、

    • 約束した時間を守らない
    • 仕事の期限を守らない
    • 頼まれたことを忘れる
    • 報告しなければいけないことを放置する
    • 問題が起きても連絡しない

    こういったことが続くと、どれだけ仕事の能力が高くても、信頼を得るのは難しくなります。

    上司からすると、

    「この仕事を任せても大丈夫かな?」

    という不安が残るからです。

    反対に、仕事の経験が浅くても、期限や約束をきちんと守る人なら、

    「この人なら任せられる」

    と思えます。

    つまり、評価されるうえでは、能力だけでなく「安心して任せられるかどうか」も重要なんです。

    仕事ができる人を評価する。

    これは当然です。

    でも、仕事を安心して任せられる人も、管理職からすると非常にありがたい存在です。


    4.分からないことを、そのままにしない人

    私が部下を見ていて、「この人は成長したな」と感じた出来事があります。

    以前、人事評価のときに、ある部下に対して、

    「仕事で分からないことがあったら、ノートを取るなりしたほうがいい」

    と伝えたことがありました。

    すると、その部下は言われたことを素直に実践しました。

    分からないことをノートに書く。

    教えてもらったことを残しておく。

    あとから見返して確認する。

    それを繰り返していくうちに、以前よりも仕事を覚えるようになりました。

    そして、実際にかなり仕事ができるようになっていきました。

    私はこの経験から、「素直に人の話を聞いて、実際の行動に移せる人」は強いと感じました。

    アドバイスを受けたとき、

    「分かりました」

    と言うだけなら、誰でもできます。

    でも、本当に行動を変える人はそれほど多くありません。

    分からないことをそのままにしない。

    教えてもらったことを覚える。

    同じことを何度も聞かないように工夫する。

    こういう姿勢は、仕事の成長にもつながります。

    そして、成長している人は、上司から見ても自然と評価したくなるものです。


    5.アドバイスを「行動」に変えられる人

    先ほどの話ともつながりますが、私が課長になって特に感じるのが、言われたことを実際の行動に変えられるかどうかの違いです。

    例えば、

    「報告をもう少し早めにしてほしい」

    と伝えたとします。

    そこで、

    「分かりました」

    と言って終わる人もいます。

    一方で、次の日から早めに報告するようになる人もいます。

    この違いは大きいです。

    もちろん、一度言われただけですぐ完璧にできる必要はありません。

    大切なのは、

    「前に言われたことを意識しているか」

    「少しでも改善しようとしているか」

    ということです。

    上司からすると、注意したことやアドバイスしたことが、次の仕事で少しずつ改善されていくと、

    「ちゃんと聞いてくれているな」

    と感じます。

    そして、それが信頼につながります。

    評価される人は、アドバイスを聞くだけで終わらず、行動に変えられる人です。


    6.私が一番大切だと思うのは「報連相」

    ここまでいくつか挙げてきましたが、

    「仕事ができるようになるために、一番大切なことは何ですか?」

    と聞かれたら、私は「報連相」と答えます。

    報告・連絡・相談です。

    これは、課長になって部下を見るようになって、改めて重要だと感じました。

    例えば、仕事で分からないことがあれば相談する。

    仕事がどこまで進んでいるのか報告する。

    問題が起きたら、早めに連絡する。

    これだけでも、上司とのコミュニケーションは大きく変わります。

    上司からすると、部下が何を考えているのか、どこまで仕事を理解しているのか、何に困っているのかが分かるからです。

    分からないところがあれば教えることができます。

    困っているならフォローできます。

    仕事が順調なら、次の仕事を任せることもできます。

    逆に、何も報告がないと、

    「今どこまで進んでいるんだろう?」

    「ちゃんと理解できているのかな?」

    「何か困っていることはないのかな?」

    と、上司側からすると分からないことが増えてしまいます。

    だから私は、報連相を大切にしています。

    報連相は、単なる会社のルールではなく、上司との信頼関係を作るためのコミュニケーションでもあると思っています。


    7.「仕事ができる人」と「評価される人」は少し違う

    課長になる前の私は、

    「仕事ができる人=評価される人」

    だと思っていました。

    でも、実際に評価する側になってみると、少し違います。

    もちろん、仕事ができることは重要です。

    ただ、それだけではありません。

    例えば、仕事は早いけれど報告をしない人。

    能力は高いけれど約束を守らない人。

    一人では仕事ができるけれど、周りと協力できない人。

    こういう人は、管理職からすると仕事を任せることに不安が残ります。

    一方で、仕事のスピードは普通でも、

    「ここまで終わりました」

    「ここが分からないので教えてください」

    「このままだと期限に間に合わないかもしれません」

    と、きちんと報告や相談ができる人は安心できます。

    だから私は、評価される人には「仕事の能力」と同じくらい「信頼される力」があると思っています。


    課長になってから分かった「評価される人」の共通点

    課長として部下を見るようになって、私が「この人は評価したい」と感じる人には、こんな共通点があります。

    • 約束したことを守る
    • 時間や期限を守る
    • 周りと協力できる
    • 分からないことをそのままにしない
    • アドバイスを素直に聞く
    • 言われたことを行動に移す
    • 報告・連絡・相談ができる
    • 問題が起きたときに早めに相談できる

    どれも、ものすごく特別な能力ではありません。

    むしろ、当たり前のことが多いと思います。

    でも、管理職になって部下を評価する立場になったからこそ、私はこの「当たり前」の重要性を強く感じるようになりました。


    課長になると「評価する側」の難しさも分かる

    課長になる前は、自分がどう評価されるかを気にすることが多かったと思います。

    「もっと頑張らないと評価されない」

    「もっと成果を出さないといけない」

    そんなふうに考えていました。

    でも、実際に課長になってみると、今度は自分が部下を見る側になります。

    部下の仕事ぶりを見て、仕事を任せる。

    必要なら注意する。

    困っていればフォローする。

    そして、人事評価ではその人の仕事ぶりを評価する。

    この立場になると、管理職には管理職なりの難しさがあることも分かってきます。

    課長になってから毎日しんどい人へ|実際になってわかった管理職の現実

    課長になると、上司からは会社の方針や成果を求められ、部下からは相談や不満を受けることもあります。

    その間に立つからこそ、課長という仕事は思っていた以上に大変です。

    そして、そんな立場になったからこそ、「上司は部下のどこを見ているのか」ということも、以前よりはっきり分かるようになりました。


    まとめ|会社で評価される人は「安心して仕事を任せられる人」

    会社で評価されたいと思うと、

    「もっと仕事を早くしなければ」

    「人より難しい仕事をしなければ」

    「何か特別な成果を出さなければ」

    と考えてしまうかもしれません。

    もちろん、それも大切です。

    でも、課長になって部下を評価する側になった今の私が思うのは、まず**「安心して仕事を任せられる人になること」**が大切だということです。

    約束を守る。

    期限を守る。

    周りに協力する。

    分からなければ相談する。

    問題があれば早めに報告する。

    そして、アドバイスされたことを少しずつ行動に変えていく。

    こうした積み重ねが、上司からの信頼につながっていきます。

    もし今、

    「頑張っているのに会社で評価されない」

    と感じているなら、いきなり特別なことをする必要はないと思います。

    まずは、報連相を意識することから始めてみてください。

    分からなければ相談する。

    頼まれたことが終われば報告する。

    問題があれば早めに伝える。

    それだけでも、上司とのコミュニケーションは変わってきます。

    そして、コミュニケーションが増えれば、仕事を教えてもらう機会も増えていきます。

    私自身、課長になって部下を見る立場になったからこそ、

    「評価されること」と「仕事ができるようになること」は、別々のものではなく、信頼を積み重ねることでつながっていくものなんだな

    と感じています。

  • 部下の手当を確認しただけなのに社長に誤解された|管理職が板挟みになる理由

    部下の手当を確認しただけなのに社長に誤解された|管理職が板挟みになる理由

    「部下のために確認しただけなのに、会社への不満だと思われた」

    管理職をしていると、そんな経験をすることがあります。

    私自身、課長として部下の手当について会社に確認しただけなのに、社長や上層部から「会社に対して不満があるのではないか」と受け取られたことがあります。

    私は単純に、

    「この手当はどういう扱いになっているんだろう?」

    と確認したかっただけでした。

    しかし、管理職という立場になると、部下のために動いたことが、そのまま自分の意見として受け取られてしまうことがあります。

    今回は、私が実際に経験した「部下と会社の間で板挟みになった出来事」について書いていきます。


    部下の出張について会社から言われたこと

    あるとき、会社から出張について、

    「早出はさせるな」

    「残業もさせるな」

    という話がありました。

    会社としては、当然ながら人件費を抑えたいという考えがあります。

    できるだけ通常勤務の時間内で仕事を終わらせたい。

    それ自体は理解できます。

    私も管理職なので、会社の考え方を無視しているわけではありません。

    ただ、現場には現場の事情があります。

    出張先まで移動する時間。

    現地での作業時間。

    帰ってきてからの通常業務。

    こういったことをすべて考えると、単純に「早出するな」「残業するな」と言うだけでは、仕事が回らないこともあります。

    課長という立場になると、こうした会社側と現場側の両方の事情を考えなければいけません。


    部下の手当について確認しただけだった

    そんな中で、私は部下の手当について会社に確認しました。

    「この場合、手当はどういう扱いになりますか?」

    という、ただの確認です。

    私は、

    「部下の手当を増やしてほしい」

    と要求したわけではありません。

    「会社のルールを変えてほしい」

    と言ったわけでもありません。

    単純に、部下から聞かれたことについて、自分でも正確に確認しておきたかっただけです。

    管理職として部下から質問された以上、曖昧なまま答えるわけにはいきません。

    だから会社に確認しました。

    ところが、後になって思わぬ形で話が伝わっていました。


    「会社に不満がある」と受け取られてしまった

    どうやら私が部下の手当について確認したことが、

    「会社に対して不満を持っている」

    というような形で受け取られていたようです。

    正直、

    「なんでそうなるん?」

    と思いました。

    私はただ確認しただけです。

    部下から聞かれたから確認した。

    それだけでした。

    でも、管理職という立場になると、自分の発言が単純な「質問」として受け取られないことがあります。

    特に社長や上層部からすると、

    「課長が手当について言ってきた」

    という事実だけで、

    「会社の待遇に不満があるのでは?」

    と考えられてしまうこともあるのだと思います。


    管理職は部下と会社の間に立つ

    ここが管理職の難しいところです。

    部下から相談されたら、無視するわけにはいきません。

    「この手当ってどうなってるんですか?」

    「この場合は残業になるんですか?」

    「出張した場合はどういう扱いですか?」

    こうした質問を受けることがあります。

    課長としては、部下にきちんと説明する必要があります。

    だから会社に確認する。

    でも、確認したら今度は、

    「会社に不満があるのか?」

    と思われる。

    まさに板挟みです。

    課長になってから毎日しんどい人へ|実際になってわかった管理職の現実

    この記事でも書いていますが、課長になると上司からは数字や会社の方針を求められ、部下からは不満や相談を受ける立場になります。Waka Base

    その両方を受け止めるのが課長の仕事でもあります。


    上から言われたことを、そのまま現場に伝えるだけでは回らない

    会社から、

    「早出するな」

    「残業するな」

    と言われたとしても、それをそのまま部下に伝えるだけでは現場は回りません。

    なぜなら、現場には現場の事情があるからです。

    仕事量はどうなのか。

    人員は足りているのか。

    納期は間に合うのか。

    出張先までの移動時間はどうするのか。

    そういったことを考えたうえで、現実的な方法を考える必要があります。

    上からの指示を現場に伝えるだけなら、管理職でなくてもできます。

    課長の役割は、会社の考え方を理解しながら、現場で実際に仕事が回る方法を考えることだと思っています。

    勝手に仕事を取ってくる部長|現場を無視する上司に振り回された話

    以前書いた「勝手に仕事を取ってくる部長」の記事でも、上の判断によって現場が振り回される経験について書いています。

    今回の話とも共通する部分があります。


    「確認しただけ」と「要求する」は違う

    今回のことで、私は改めて感じました。

    確認することと、要求することは違います。

    「この手当はどうなっていますか?」

    と聞くことと、

    「この手当を増やしてください」

    と言うことは全く違います。

    でも、管理職になると、この違いが伝わりにくいことがあります。

    特に上層部との距離が近い会社では、

    「課長がこんなことを言っていた」

    という話だけが一人歩きしてしまうこともあります。

    だからこそ、管理職は自分の意図をできるだけ分かりやすく伝える必要があります。


    管理職は「自分の意見」と「部下の質問」を分けて伝える

    今回の経験から、私は意識して、

    「これは私自身の意見なのか」

    「部下から質問された内容なのか」

    を分けて話すようになりました。

    例えば、

    「私としては手当を増やしてほしいと思っています」

    と言うのと、

    「部下からこういう質問があったので、確認させてください」

    では、意味が全く違います。

    もちろん、管理職として会社に意見を言うことも必要です。

    ただ、その場合でも、

    「これは自分の意見です」

    と明確にしたほうが、誤解は少なくなります。


    管理職になって「伝えること」の難しさを知った

    課長になる前は、

    「仕事ができれば管理職もできる」

    くらいに考えていたところがあります。

    でも実際には違いました。

    管理職になると、自分一人で仕事をするわけではありません。

    部下がいます。

    上司がいます。

    会社の方針があります。

    そして、その間を調整する必要があります。

    だから、仕事そのものよりも、人との間に立つことのほうが疲れる場面もあります。

    課長になってから毎日しんどい人へ|実際になってわかった管理職の現実

    「課長になってから毎日しんどい」と感じる理由の一つは、まさにこうした板挟みだと思います。実際、既存記事でも「上司と部下に挟まれること」を課長の大きな負担として取り上げています。Waka Base


    管理職だからこそ、一人で抱え込まない

    今回のような出来事があると、

    「もう部下のことについて会社に確認するのはやめよう」

    と思ってしまうかもしれません。

    でも、それでは部下も困ります。

    管理職には、部下から相談されたことを確認する役割もあります。

    ただし、何でも自分一人で抱える必要はありません。

    必要なことは確認する。

    会社に伝えるべきことは伝える。

    そして、自分の意見と部下からの相談を分けて説明する。

    そうすることで、少しずつ誤解を減らせるのではないかと思います。

    仕事ができる人ほど仕事を抱え込まない|現役課長が部下に仕事を任せる理由

    管理職が全部を自分で抱えるのではなく、部下に仕事を任せながらチーム全体で仕事を回すことも大切です。


    管理職は「部下の味方」でも「会社の敵」でもない

    今回の経験で、一番感じたのはこれです。

    管理職は、

    「部下の味方なのか?」

    「会社側なのか?」

    と考えてしまうことがあります。

    でも、本来はどちらか一方になる必要はありません。

    会社のルールを守りながら、部下が働きやすい環境を作る。

    会社の利益を考えながら、現場の無理にも目を向ける。

    その両方を考えるのが管理職だと思っています。

    だから、部下のために確認すること自体は悪いことではありません。

    ただし、その意図が誤解されないように伝えることも、管理職として必要な仕事なのだと今回改めて感じました。


    まとめ|管理職は部下と会社の間で板挟みになる

    部下の手当について確認しただけなのに、会社への不満だと受け取られた今回の出来事。

    最初は、

    「なんでそんなふうに受け取られるんやろ」

    と思いました。

    でも、今振り返ると、管理職という立場だからこそ起きたことだったのかもしれません。

    管理職になると、

    • 部下から相談される
    • 会社に確認する
    • 上司から判断を求められる
    • その間を調整する

    という仕事が増えます。

    そして、そのすべてを完璧にこなすのは簡単ではありません。

    だからこそ、

    部下の相談なのか、自分自身の意見なのかを分けて伝える。

    会社の方針と現場の事情を両方理解する。

    この2つは、管理職としてかなり大切だと思います。

    管理職は、部下の味方でありながら会社の一員でもあります。

    その間で板挟みになるからこそ、しんどい。

    でも、その間に立って調整することも、課長という仕事の一つなのだと思います。

  • 職場の悪口を聞こえるように言う人。直接言わずに逃げ道を作る人間関係

    職場の悪口を聞こえるように言う人。直接言わずに逃げ道を作る人間関係

    職場の悪口を、本人に直接言わず、わざと聞こえるように言う人がいます。

    職場で、こんな経験をしたことはありませんか?

    「本人には直接言わないのに、聞こえるように悪口を言う」

    「誰に言っているのか分からないように嫌味を言う」

    「こちらが確認すると、『別にあなたに言ったわけじゃない』と逃げられる」

    こういう人が職場にいると、かなりストレスがたまります。

    私自身、最近、横を通り過ぎる人から、私に向けて言っているように感じる言葉を小さな声で何度か言われることがありました。

    はっきりこちらを見て言ったわけではありません。

    名前を呼ばれたわけでもありません。

    だからこそ、余計にモヤモヤします。

    「今のは自分に言ったのか?」

    「聞き間違いだったのか?」

    「確認したら、逆に自分が揉め事を起こしたことにならないか?」

    そんなことを考えてしまいます。

    職場の人間関係では、直接言われるよりも、こうした**「逃げ道を残した嫌味」**のほうが対応に困ることがあります。

    直接言われたなら、まだ話し合うことができる

    私は、不満を持つこと自体が悪いとは思っていません。

    仕事をしていれば、考え方が合わないこともあります。

    上司に対して納得できないことがある人もいるでしょう。

    同僚や部下に対して、不満を感じることもあります。

    人間なので、苦手な相手がいるのも仕方がありません。

    ただ、本当に相手に対して不満があるのであれば、できれば直接話してほしいと思います。

    例えば、

    「この仕事のやり方について、少し気になることがあります」

    「この前の件について話したいことがあります」

    と言ってくれれば、こちらも話をすることができます。

    自分に悪いところがあれば、直すこともできます。

    誤解であれば説明できます。

    意見が違うのであれば、お互いの考えを伝えることもできます。

    ところが、聞こえるように嫌味を言われるだけでは、こちらから何をすればいいのか分かりません。

    私自身、課長になったことで、それまでとは違う人間関係になった経験があります。

    → 課長になった途端、先輩から嫌がらせを受けた話|昇進後に人間関係が変わる理由と対処法

    直接言ってくれれば向き合える。

    でも、直接は言わない。

    この違いは意外と大きいと思っています。

    「あなたに言ったわけじゃない」と逃げられる

    聞こえるように悪口を言われたとき、一番困るのがこれです。

    こちらが、

    「今の話、私のことですか?」

    と聞いたとしても、

    「いや、別に」

    「あなたに言ったわけじゃない」

    「そんなこと言ってない」

    と言われてしまえば、それ以上追及しにくくなります。

    こちらも、

    「確かに自分のことだと思った」

    というだけでは、相手を責めることができません。

    名前を呼ばれたわけでもない。

    こちらを見ていたわけでもない。

    証拠があるわけでもない。

    そうなると、こちらだけが感情的になったように見えてしまう可能性があります。

    だからこそ、私はこういう場面では、すぐに感情のまま動かないことが大切だと思っています。

    職場の「言った・言わない」は意外と厄介

    職場では、「言った」「言わない」の問題になると、なかなか話が進みません。

    実際に仕事をしていると、

    「そんなこと言った覚えはない」

    「そんな話は聞いていない」

    「知らない」

    という反応をする人を見ることがあります。

    こちらは覚えている。

    でも、相手は認めない。

    こうなると、話し合いそのものが難しくなります。

    だから、聞こえるように嫌味を言われたとしても、毎回その場で相手を問い詰めればいいとは限りません。

    むしろ、自分の立場を守るためには、感情より事実を残すことが大切だと思います。

    例えば、

    • いつ起きたのか
    • どこで起きたのか
    • 誰がいたのか
    • どんな言葉だったのか
    • その後に何があったのか

    こうしたことを記録しておくだけでも違います。

    一度だけなら、聞き間違いかもしれません。

    偶然かもしれません。

    しかし、同じようなことが何度も続くのであれば、状況を整理する材料になります。

    「管理職なんてなりたくない」と何度も言う人

    今回の話とは少し違いますが、私の職場には、

    「管理職なんて絶対になりたくない」

    「もし話が来ても断る」

    と何度も言う人もいます。

    もちろん、管理職になりたくないという考え自体は自由です。

    管理職になれば責任は増えます。

    部下のことも考えなければいけません。

    会社と現場の間に立つこともあります。

    問題が起きれば対応しなければいけません。

    決して楽な立場ではありません。

    だから、

    「管理職になりたくない」

    という考えを否定するつもりはありません。

    ただ、まだ実際に話が来ているわけでもないのに、管理職として働いている人の近くで何度も、

    「俺なら絶対に断る」

    「管理職なんてやりたくない」

    と言われると、聞いている側としては複雑な気持ちになります。

    「その話が実際に来てから考えればいいのでは?」

    と思ってしまうこともあります。

    もちろん、その人が何を考えているのかは分かりません。

    ただ、実際に責任を背負って働いている人のすぐ近くで繰り返されると、嫌味のように感じてしまうことがあります。

    実際にその立場になってみないと分からないこともある

    これは管理職に限った話ではありません。

    実際に経験してみなければ分からないことは、仕事にはたくさんあります。

    外から見ると簡単そうに見える仕事でも、実際にやってみると違う。

    責任を持つ立場になって初めて分かることもある。

    私自身、課長になってから、

    「管理職って、こんなことまで考えないといけないのか」

    と思うことが増えました。

    部下の仕事だけを見ていればいいわけではありません。

    会社から求められることもあります。

    現場の不満も聞かなければいけません。

    問題が起きれば対応しなければいけません。

    人を評価する立場にもなります。

    だからこそ、実際に経験していない立場について簡単に判断することには、少し違和感を覚えることがあります。

    以前、責任を取らない上司についても記事を書きました。

    → 「責任を取らない部長の特徴|失敗は部下のせい、成功は自分の手柄だった話」

    管理職にもいろいろな人がいます。

    だからこそ、外から見ただけでは分からない部分もあると思っています。

    嫌味を言われたとき、すぐに言い返す必要はない

    嫌なことを言われると、

    「言いたいことがあるなら直接言え」

    と思ってしまいます。

    私もそうです。

    腹が立つこともあります。

    言い返したくなることもあります。

    でも、そこで感情のまま動いてしまうと、自分が損をする可能性があります。

    例えば、

    「そんなこと言ってません」

    と相手に言われれば、話が終わってしまうかもしれません。

    こちらが怒っている姿だけを見た人からすれば、

    「なんであの人は怒っているんだ?」

    となる可能性もあります。

    だから私は、嫌なことがあったときほど、いったん距離を置くようにしています。

    すぐに反応しない。

    その場では仕事を続ける。

    必要なら記録する。

    そして、同じことが続いたら対応を考える。

    それくらいでいいと思っています。

    明確に聞こえたなら「今のは私に言いましたか?」と確認する

    もし今後、同じようなことがあったとして、明らかに自分に向けて言われたと感じた場合は、

    「今のは私に言いましたか?」

    と確認してみようと思っています。

    怒鳴る必要はありません。

    「何やねん!」

    と感情的になる必要もありません。

    ただ、事実を確認するだけです。

    もし相手が、

    「違います」

    と言うのであれば、その場ではそれ以上追及しない。

    「そうですか」

    で終わらせてもいいと思います。

    ただ、自分の中では記録しておく。

    これが大切だと思っています。

    一回だけなら、偶然かもしれません。

    しかし、何度も同じことが続くのであれば、単なる偶然なのかを冷静に考える必要があります。

    繰り返されるなら「個人の問題」ではなく「職場の問題」として考える

    一度嫌味を言われただけなら、できるだけ気にしないという選択肢もあります。

    しかし、

    「何度も同じことが起きる」

    「特定の人から繰り返し嫌味を言われる」

    「仕事に支障が出ている」

    という状態になれば、話は変わります。

    その場合は、感情的に本人とぶつかるのではなく、上司や会社の相談窓口など、必要な場所に相談することも選択肢になります。

    そのときも、

    「ムカつきます」

    だけではなく、

    「○月○日、○○という発言があった」

    「○月○日にも同じようなことがあった」

    というように、できるだけ事実を整理して伝える。

    感情をなくす必要はありません。

    でも、感情だけで話さないことが大切だと思います。

    嫌なことがあったら、文章にすると少し整理できる

    私は職場で嫌なことがあったとき、こうして文章にすることがあります。

    文章を書いたからといって、腹が立たなくなるわけではありません。

    それでも、

    「自分は何に腹を立てているのか」

    「なぜこんなにモヤモヤしているのか」

    を整理することはできます。

    今回の件で私が一番嫌だったのは、単純に悪口を言われたことだけではありません。

    直接言わない。

    聞こえるように言う。

    確認されたら「あなたに言ったわけではない」と逃げられる。

    このやり方にモヤモヤしたのだと思います。

    本当に不満があるのであれば、直接言ってくれればいい。

    そのほうが、こちらも向き合うことができます。

    それをせずに、聞こえるように嫌な言葉だけを残される。

    私は、そこが嫌なのだと思います。

    上司の態度にモヤモヤした経験についても、以前こちらの記事に書きました。

    → 「上の顔色しか見ない部長にみんな限界|社長の前ではゴマすり、現場では被害者ぶる上司の特徴」

    まとめ|聞こえるように悪口を言う人に振り回されない

    職場には、どうしても理解できない人がいます。

    普通に仕事をしていても、なぜか敵意を向けてくる人もいます。

    そんな相手に毎回反応していたら、自分のほうが疲れてしまいます。

    だからこそ、

    • すぐに言い返さない
    • 感情のまま相手を問い詰めない
    • 必要なら事実を記録する
    • 明確な発言があれば冷静に確認する
    • 繰り返されるなら相談する

    このくらいの距離感でいいのだと思います。

    面と向かって言われたのであれば、こちらも話をすることができます。

    でも、聞こえるか聞こえないかの声で嫌味を言い、あとから「そんなこと言っていない」と逃げられるような相手に、自分の仕事や生活まで振り回される必要はありません。

    腹が立つことはあります。

    納得できないこともあります。

    私も今回、正直かなり腹が立ちました。

    それでも、相手と同じように感情的になってしまえば、自分まで消耗してしまいます。

    だから今は、こうして文章にして、自分の気持ちを整理しています。

    職場の人間関係で、すべての人と分かり合う必要はありません。

    「合わない人とは、必要以上に関わらない」

    それくらいの距離感で働くほうが、自分を守るためには大切なのかもしれません。

  • 現場を知らない上司が仕事に口を出してくる|出張の人数をめぐって感じた違和感

    現場を知らない上司が仕事に口を出してくる|出張の人数をめぐって感じた違和感

    「現場のことを詳しく知らないのに、どうしてそこまで口を出してくるんだろう」

    職場で、そんな疑問を感じたことはありませんか?

    現場で実際に仕事をしている人間には、机の上からでは分からない事情があります。

    作業にかかる時間、過去に起きたトラブル、現地で必要になる対応など、実際に仕事をしているからこそ判断できることもあります。

    今回、私がそう感じたのは、出張に行く人数を決めていたときのことでした。

    作業内容や現地での対応を考えたうえで人数を決めていたところ、上司から、

    「そんなに人数いるのか?」

    と言われました。

    会社として経費を抑えたい気持ちは分かります。

    しかし、現場の事情を十分に知らないまま、人数だけを見て判断されることには、どうしても違和感があります。

    今回は、実際の出来事をもとに、現場を知らない上司が仕事に口を出してくるときに感じる違和感と、現場側としてどう向き合うかについて書いていきます。

    出張の準備をしていたら、上司がやってきた

    近いうちに予定している出張に向けて、私は準備を進めていました。

    現場の担当者と相談しながら作業内容を確認し、必要なものや当日の段取りを考えていました。

    すると、上司がやってきました。

    「何やってるんだ?」

    「何を作ってるんだ?」

    そんな感じで、準備している内容について質問されました。

    聞かれたことには、一つひとつ説明しました。

    その後も、

    「何人で行くんだ?」

    「いつ行くんだ?」

    と、出張についていろいろ聞かれました。

    上司が出張の内容や人数を確認すること自体は、当然だと思っています。

    会社のお金を使って出張する以上、管理する立場の人間が確認するのは必要なことです。

    私も、その時点では特に何も思っていませんでした。

    ところが、出張する人数を伝えたところ、少し話が変わってきました。

    「そんなに人数いるのか?」と言われた

    私が出張する人数を伝えると、上司から、

    「そんなに人数いるのか?」

    と言われました。

    さらに、私が作業量や現地での対応を考えて人数を決めていることを説明すると、

    「余裕を見すぎじゃないか」

    という話になりました。

    この言葉を聞いたとき、正直なところ少し引っかかりました。

    「この仕事の内容を詳しく知らないのに、人数まで判断できるのだろうか?」

    そんな疑問が頭に浮かびました。

    もちろん、会社としてコストを考えることは大切です。

    出張する人数が増えれば、交通費や宿泊費などの経費も増えます。

    必要以上に人を出張させないという考え方も間違っていません。

    ただ、現場で仕事をする側には、現場でしか分からない事情があります。

    作業にどれくらい時間がかかるのか。

    どんなトラブルが起こる可能性があるのか。

    誰がどの作業を担当する必要があるのか。

    過去に同じような仕事をしたとき、どんな問題が起きたのか。

    私は、そういったことを考えたうえで人数を決めていました。

    それなのに、作業内容を十分に把握しないまま「人数が多い」と言われると、現場としては納得しにくいものがあります。

    現場の仕事は、机の上だけでは分からない

    現場の仕事をしていると、事前に立てた予定どおりに進まないことは珍しくありません。

    「この作業なら午前中に終わるだろう」

    と思っていても、実際に始めてみると想定以上に時間がかかることがあります。

    出張先で予想外のトラブルが起きることもあります。

    予定していなかった対応を頼まれることもあります。

    一人が別の仕事に対応してしまうだけで、全体の作業が遅れることもあります。

    こういったことは、実際に現場を経験していないと分かりにくい部分です。

    だから私は、出張の人数を考えるとき、単純に「最低何人いればできるか」だけでは判断しません。

    何かあったときにも対応できる人数か。

    予定していた作業を無理なく終えられる人数か。

    そこまで考えて判断しています。

    人数を多くしたいから、多めにしているわけではありません。

    仕事を確実に終わらせるために必要だと判断しているからです。

    「人数を減らせば効率がいい」とは限らない

    会社からすれば、人数を減らせば経費を抑えられます。

    だから、「できるだけ少ない人数で行く」という考え方になるのも理解できます。

    しかし、人数を減らすことが、そのまま効率化になるとは限りません。

    例えば、本来3人でやる仕事を2人で行ったとします。

    交通費は1人分減ります。

    宿泊費も1人分減ります。

    一見すると、会社にとってはメリットがあります。

    でも、その結果として作業時間が長くなったり、残業が増えたり、トラブルへの対応が遅れたりすれば、別のところで負担が発生します。

    場合によっては、最初から適切な人数を確保していたほうが、結果的に効率が良かったということもあります。

    だからこそ、人数を決めるときには、単純な人数だけではなく、仕事全体を見て判断することが大切だと思います。

    現場を知らない上司に口を出されたとき、どうするか

    では、現場を知らない上司から仕事について口を出されたとき、どうすればいいのでしょうか。

    私自身、最近は感情的に反論しないようにしています。

    正直、

    「現場のことを知らないのに」

    と言いたくなることもあります。

    でも、そこで感情的になってしまうと、ただの「上司と部下の言い合い」になってしまいます。

    だからこそ、できるだけ具体的な理由を説明するようにしています。

    例えば、

    「この作業にはこれくらい時間がかかります」

    「以前この作業をしたときに、こういう問題がありました」

    「現地でこういう対応が必要になる可能性があります」

    というように、人数を決めた理由を伝えます。

    上司が納得するかどうかは別として、自分が何となく人数を決めているわけではないことを伝えることは大切です。

    現場を知らない相手だからこそ、感情ではなく事実で説明する。

    それだけでも、無用な衝突を減らすことができます。

    現場に口を出すなら、まず現場の話を聞いてほしい

    私は、上司が現場の仕事に口を出すこと自体が嫌なわけではありません。

    会社には会社の事情があります。

    管理職には、コストや利益、会社全体のことを考える役割があります。

    現場だけで、すべてを決めていいわけでもありません。

    だから、上司が、

    「なぜこの人数が必要なんだ?」

    と確認すること自体は、必要なことだと思っています。

    問題なのは、現場の説明を聞く前に結論を決めてしまうことです。

    「人数が多い」

    「もっと減らせるだろう」

    と最初から決められてしまうと、現場としては、

    「じゃあ、今までの経験は何だったんだろう」

    と思ってしまいます。

    現場には、実際に作業してきた人間だからこそ分かることがあります。

    その経験を踏まえて出した判断には、それなりの理由があります。

    だからこそ、

    まず理由を聞いてほしい。

    私はそう思います。

    現場の事情を確認したうえで、

    「それでも会社として2人で行ってほしい」

    という判断をするのであれば、それは会社としての決定です。

    少なくとも、理由を説明する機会があるだけで、現場側の受け止め方は変わります。

    現場を無視すると、結局しわ寄せが来る

    現場の意見を聞かずに上から仕事を決めると、最終的に負担するのは現場です。

    人数を減らす。

    作業時間を短くする。

    予定を詰め込む。

    そうやって上から決められたとしても、実際に作業するのは現場の人間です。

    予定どおりに終わらなければ、残業する。

    トラブルが起きれば対応する。

    無理なスケジュールなら、現場が何とかする。

    そうやって、最後にしわ寄せが来ることがあります。

    現場としては、

    「最初に相談してくれれば分かったのに」

    と思ってしまいます。

    以前にも、現場への相談なく仕事を引き受け、最後は現場に負担がかかった部長の話を書きました。

    勝手に仕事を取ってくる部長|現場を無視する上司に振り回された話

    上司と現場が対立したいわけではありません。

    むしろ、現場としては仕事をスムーズに進めたいだけです。

    だからこそ、仕事を決める段階で現場の意見を聞くことが大切だと思います。

    管理職になって分かった「現場を見る難しさ」

    私自身、管理職として部下を見る立場になって、以前とは少し考え方が変わりました。

    自分が現場にいた頃は、

    「現場のことを分かっていない人が口を出してくる」

    と感じることもありました。

    でも、自分が管理する側になると、会社全体の事情も考えなければなりません。

    人件費。

    納期。

    予算。

    人員配置。

    現場だけを見て判断するわけにもいきません。

    だからこそ、管理職になった今は、現場の意見を聞かずに判断することだけは避けたいと思っています。

    もちろん、部下の言うことをすべて受け入れるわけではありません。

    必要なら、

    「この人数でやってほしい」

    「この方法で進めてほしい」

    と判断することもあります。

    ただ、その前に、

    「なぜそう考えているのか」

    を聞くようにしています。

    現場の人間には、自分には見えていない情報を持っているからです。

    管理する側だからこそ、現場の声を聞くことが大切なのだと思います。

    現場と上司は、どちらが正しいという話ではない

    今回の出張人数の件についても、上司が完全に間違っているとは思っていません。

    会社として経費を抑える必要があることは理解しています。

    私の判断が絶対に正しいとも思っていません。

    もしかすると、もう少し少ない人数でも仕事はできたかもしれません。

    大切なのは、どちらが正しいかを最初から決めることではないと思います。

    現場には現場の考えがある。

    上司には上司の考えがある。

    その両方を確認したうえで、会社として判断すればいい。

    そう思っています。

    問題なのは、片方の事情だけで判断してしまうことです。

    現場の人間は、上司が考えていることをすべて理解できるわけではありません。

    同じように、上司も現場で起きていることをすべて把握できるわけではありません。

    だからこそ、お互いに話をする必要があるのだと思います。

    まとめ|任せるなら信頼する。判断するなら現場を知る

    今回の出張人数をめぐるやり取りで、改めて感じたことがあります。

    それは、

    「現場に口を出すな」ということではありません。

    会社として必要な確認や判断は、当然必要です。

    ただ、

    「現場に口を出すなら、まず現場の事情を知ってほしい」

    ということです。

    作業内容を知らずに人数だけを見る。

    現場の経験を聞かずに効率だけを考える。

    そうなってしまうと、実際に仕事をする人間との間にズレが生まれます。

    そして、そのズレが積み重なると、

    「どうせ言っても聞いてもらえない」

    という気持ちにつながってしまいます。

    任せるなら、ある程度は任せる。

    疑問があるなら、まず理由を聞く。

    判断するなら、その仕事の実態を知る。

    私は、それが現場と上司がうまく仕事をするために必要なことだと思っています。

    管理職として部下に仕事を任せる場合も同じです。

    仕事を任せることと、丸投げすることは違います。

    私自身、部下に仕事を任せるときには、その違いを意識しています。

    仕事ができる人ほど仕事を抱え込まない|現役課長が部下に仕事を任せる理由

    また、上司の言動に疑問を感じるのは、今回のようなケースだけではありません。

    偉い人が来た途端に行動を変える上司を見て、現場の人間として感じたこともあります。

    偉い人の前だけ働く上司|現場で見た最低な行動

    現場と上司は、どちらか一方だけが正しいわけではありません。

    だからこそ、相手の立場を理解しながら、必要なことはきちんと伝える。

    その積み重ねが、働きやすい職場につながっていくのではないでしょうか。

    今回の出来事を通して、私自身も改めて「現場を見ること」の大切さを感じました。