「課長になれば楽になる」と思っていた
「課長になれば給料も上がるし、少しは楽になる。」
私も昇進する前はそう思っていました。
しかし、現実は想像していたものとはまったく違いました。
給料は主任時代より月2万円ほど増えましたが、その代わりに残業代はなくなり、責任やストレス、人間関係の悩みは一気に増えました。
気づけば休日まで仕事のことを考え、「主任のままの方がよかったかもしれない」と思う日もありました。
私は製造業で課長を5年以上続けています。
この記事では、実際に課長になって後悔したことを5つ、本音でお話しします。
後悔①:責任だけ増えて、最後は全部自分のせいになる
課長になると、自分が直接やっていない仕事の責任まで背負うことになります。
現場でトラブルが起きる。
部下がミスをする。
納期が遅れる。
すると最終的な説明をするのは課長です。
もちろん管理職なので責任を負うのは当然です。
しかし実際にやってみると、その重さは想像以上でした。
上からは結果を求められ、
下からは不満や相談が集まる。
誰にも強く言えず、誰にも弱音を吐けない。
気づけば常に板挟みです。
主任時代には感じなかったプレッシャーを毎日抱えることになりました。
責任を負うこと自体は管理職の仕事です。
しかし、その責任に見合う権限や待遇があるかというと、必ずしもそうではありませんでした。
責任だけ増えて割に合わないと感じた方は、こちらの記事も読んでみてください。
👉 課長なのに給料が安い|責任だけ増えて割に合わないと感じた実体験
後悔②:部長が味方とは限らない
私が課長になって一番後悔したことはこれかもしれません。
課長になる前は、
「部長は課長の立場を理解してくれる」
そう思っていました。
しかし現実は違いました。
私の上司だった部長は、何か問題が起きるたびに社長の顔色を気にする人でした。
現場の状況よりも、
「社長どう思うかな」
「社長怒るんちゃうかな」
そんな言葉が先に出てきます。
もちろん会社員なので社長を意識するのは当然です。
でも課長としては、
現場で何が起きているのかを理解した上で、一緒に考えてほしかった。
そう思うことが何度もありました。
さらにきつかったのは、
失敗したときは部下の責任。
うまくいったときは自分の手柄。
そんな姿勢が見えることでした。
実際、この部長に耐えられず辞めていった人は一人ではありません。
現場の人間はちゃんと見ています。
だからこそ、
「課長になれば上司が味方になってくれる」
と思っていた私は大きく期待を裏切られました。
部長が味方でいてくれる会社もあると思います。
しかし私の会社ではそうではありませんでした。
「現場より上ばかり見ている」
そう感じる場面が何度もありました。
後悔③:楽になるどころか仕事が増える
課長になる前は、
現場作業が減る分、少しは楽になると思っていました。
しかし実際は逆でした。
自分の仕事に加えて、
- 部下のフォロー
- 他部署との調整
- 会議
- 人事評価
- トラブル対応
まで増えます。
特にトラブル対応は突然やってきます。
予定していた仕事が全部飛ぶことも珍しくありません。
気づけば一日中調整ばかり。
現場で仕事をしていた頃の方が気楽だったと思うこともありました。
「課長になれば現場作業が減って楽になる」
私もそう思っていました。
実際は仕事の種類が変わっただけで、負担はむしろ大きくなりました。
後悔④:上司の理不尽な指示にも従わなければならない
課長になると、自分が納得していない指示でも現場に伝えなければならない場面が増えます。
昨日と言っていることが違う。
急に方向性が変わる。
現場では到底無理な要求が降ってくる。
そんなことも珍しくありません。
本音では、
「それは無理です」
と言いたい。
でも立場上、そうもいかないことがあります。
部下には説明しなければならない。
現場を動かさなければならない。
納得できない指示を実行するストレスは、想像以上に大きいものでした。
現場から不満を言われても、自分で決めたわけではない。
それでも説明しなければならない。
この板挟みが、中間管理職の一番つらいところだと思います。
後悔⑤:気づけば仕事のことばかり考えている
課長になってから一番変わったのはこれかもしれません。
仕事が終わっても終わりではありません。
家に帰っても考える。
休日でも考える。
頭のどこかに常に仕事があります。
特に人事評価の時期は憂鬱でした。
評価内容を考える。
面談をする。
納得してもらう。
その後のフォローもする。
評価で揉めた経験もあるので、時期が近づくだけで気が重くなることもありました。
気づけば仕事とプライベートの境界線がなくなっていました。
一番苦しかったのは、会社を出ても仕事が終わらないことでした。
家族と過ごしていても、
お風呂に入っていても、
寝る前でも、
ずっと仕事のことを考えていました。
「心が休まる時間がない」
これが課長になって一番変わったことです。
👉 課長になってから休日も休めない…仕事のストレスで頭が休まらない人へ
課長になって初めてメンタルの限界を感じた
私は元々そこまでメンタルが弱い方ではありません。
現場仕事も嫌いではありませんし、多少きつい仕事なら普通にやってきました。
それでも課長になってから、
「今日は会社に行きたくないな」
と思う日が増えました。
特に、
- 人事評価の時期
- 社長の理不尽な指示が出たとき
- 部長の顔を見たくないと思ったとき
はかなりしんどかったです。
朝起きた瞬間から仕事のことを考える。
休日でも頭から離れない。
そんな状態が続いたこともありました。
課長になる前は、
「なんでそこまで悩むんやろ」
と思っていました。
でも実際に自分がその立場になると、
「辞めたくなる人の気持ちも分かるな」
と感じるようになりました。
実際、私の会社では課長になって心を壊し、辞めていった人もいました。
当時は「なぜそこまで…」と思っていましたが、自分が課長になって初めて、その気持ちが理解できました。
それでも課長を続けている理由
ここまで読むと、
「じゃあ課長なんてやらなければよかったのでは?」
と思うかもしれません。
確かに後悔はあります。
でも仕事そのものは嫌いではありません。
ただし、もう一度人生をやり直せるとしても同じ選択をするかと聞かれたら、答えは違います。
部下が成長したとき。
チーム全員で問題を乗り越えたとき。
お客様から感謝されたとき。
そんな瞬間だけは、
「課長をやっていて良かった」
と心から思えます。
だから今も続けています。
今なら課長を引き受けるか?
もし今、
課長になる前に戻れるならどうするか。
私は課長を断ります。
給料は主任時代より月2万円ほど増えました。
しかし、
- 残業代は出ない
- 責任は増える
- ストレスは増える
- 人間関係は複雑になる
これらを考えると、正直割に合いません。
少なくとも当時の私は、課長という役職の大変さを理解していませんでした。
だからこれから課長になる人には、
肩書きや給料だけで判断しないでほしいと思います。
実際に何を背負うことになるのかも考えた上で決めることをおすすめします。
まとめ
課長は給料が少し増える一方で、責任やストレスは何倍にも増えることがあります。
私自身、5年以上課長を続けてきたからこそ、「もっと現実を知ってから引き受ければよかった」と感じています。
それでも、選択肢を知っているだけで気持ちは大きく変わります。
もし今、
「課長を続けるのが限界かもしれない」
と感じているなら、今の会社だけがすべてではありません。
私自身も、「この会社で働き続けるしかない」と思い込んでいた時期がありました。
でも実際に求人を見てみると、管理職経験を評価してくれる会社は意外とあります。
転職するかどうかは、求人を見てから決めても遅くありません。
まずは情報収集だけでもしてみてください。
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