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「仕事ができる人が管理職になるべきだ」
以前の私はそう思っていました。
しかし実際に課長になって部下を持つようになると、考えが大きく変わりました。
自分で仕事ができることと、人を通じて成果を出すことは別の能力です。
私は製造業で25年以上働き、現在は課長として部下の育成や評価も担当しています。
この記事では、現役課長として感じた「仕事ができる人」と「管理職として優秀な人」の違いをお伝えします。
仕事ができる人が管理職に向いているとは限らない
現場には、
「この人に任せておけば安心」
という人がいます。
仕事が早く、技術もあり、難しい仕事も一人でこなせる。
現場では非常に頼りになる存在です。
しかし管理職という視点で見ると、必ずしもそれだけでは評価できません。
私が課長になって感じたのは、何でも自分でやってしまう人は組織全体では課題になることがあるということです。
自分しかできない仕事を増やす人は危険
私の職場にも、自分しかできない仕事を抱えている人がいます。
人に教えない。
仕事を任せない。
本人がいる間は問題ありません。
しかし定年や異動になった瞬間、その仕事が誰もできなくなる。
実際に技術継承の問題が起きています。
本人は優秀でも、組織としてはリスクを抱えている状態です。
私は仕事の8割以上を部下に任せている
現在の私は、仕事の8割以上を部下に任せています。
正直に言えば、自分でやった方が早いです。
失敗される可能性もあります。
フォローも必要です。
それでも任せます。
理由は、部下が経験しなければ成長しないからです。
目の前の効率より、次に一人でできるようになることを優先しています。
短期的には効率が下がることもありますが、長期的にはチーム全体の力が上がると考えています。
任せたことで大きく成長した部下がいた
最初は私も、
「自分でやった方が早い」
と思っていました。
しかし意識して仕事を任せるようにした結果、大きく成長した部下がいました。
経験が増えると、自信もつきます。
管理職の仕事は、自分が成果を出すことだけではありません。
部下が成果を出せるようにすることも重要な仕事だと感じています。
管理職は「人を動かせる人」が強い
管理職に必要なのは、自分がすべてできることではありません。
それよりも、
- 誰が何を得意としているかを知る
- 適切な人に任せる
- チーム全体で成果を出す
こういう力の方が重要です。
部下全員より仕事ができる課長になる必要はありません。
私なら「仕事ができる人」より「信頼される人」を選ぶ
もし管理職を選ぶなら、
「能力は高いが周囲から信頼されていない人」
よりも、
「能力は普通だが周囲から信頼されている人」
を選びます。
管理職は一人で仕事をする立場ではありません。
信頼されている人には、人が協力します。
逆に信頼されていない人は、どれだけ能力が高くてもチームをまとめるのが難しくなります。
日頃のコミュニケーションが信頼を作る
私が「管理職に向いている」と感じる人は、普段から現場で何気ない会話をしています。
「最近どう?」
「忙しい?」
そんな一言を自然に言える人です。
困ったときだけ現場に来る上司より、普段から関わっている上司の方が信頼されます。
課長になって感じた管理職に必要な3つの力
私が特に重要だと思うのは、
- 信頼
- 判断力
- 部下に任せる力
です。
専門知識や技術も必要ですが、管理職になると仕事の中心は「人を通じて成果を出すこと」に変わります。
まとめ
仕事ができる人ほど管理職に向いているとは限りません。
私が課長になって感じたのは、管理職に必要なのは、
- 信頼されること
- 判断できること
- 部下を育てられること
です。
自分が一番仕事ができる課長になるよりも、部下が成長し、チーム全体の力を高められる課長の方が、長期的には組織にとって価値があります。
実際に技術継承の問題を見てきたからこそ、私は今、自分で抱え込むのではなく、部下に仕事を任せることを意識しています。
