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「なんで今さら手伝うねん…」
昔、一緒に出張へ行った上司を見て、本気でそう思ったことがある。
上司が現場作業をしないこと自体は珍しくない。
管理職には管理職の仕事があるからだ。
しかし、普段は何もしないのに、偉い人が来た瞬間だけ頑張るフリをする上司を見ると、現場の人間は一気に冷める。
実際、この上司は後に部長になったが、責任を取らず部下に押し付ける場面も多かった。詳しくは「責任を取らない部長の特徴|失敗を部下のせいにする上司の末路」で書いている。
👉責任を取らない部長の特徴|失敗を部下のせいにする上司の末路
今回は私が実際に見た、「偉い人の前だけ働く上司」の話をしたい。
大手企業への出張で起きた出来事
その上司は、後に部長になる人物だった。
当時は課長だったが、すでに周囲からの評判は決して良くなかった。
ある時、私を含めて6人で大手企業へ出張することになった。
作業自体は順調に進み、終盤に差しかかっていた。
そこで問題になったのが重量のある部品だった。
サイズはそれほど大きくない。
しかし非常に重く、1人や2人では持てない。
4人がかりで持ち上げ、取付位置まで運ぶ必要があった。
私は他のメンバーと一緒にその部品を運んでいた。
一方、その課長は近くでほうきを持って掃除をしていた。
正直、「手伝わへんのか」とは思った。
ただ、管理職だから別の役割があると考えれば、まだ納得はできる。
この時までは。
偉い人が来た瞬間に態度が変わった
私たち4人が重い部品を運んでいる途中だった。
その会社の管理職や責任者と思われる人たちが、進捗確認のため現場へやってきた。
すると、その課長は突然行動を変えた。
さっきまで持っていたほうきを放り出し、こちらへ駆け寄ってきたのである。
そして、4人で運んでいる部品の間に無理やり入ってきた。
もちろん持つ場所などほとんどない。
人数的にも十分足りている。
正直、作業効率だけで言えば邪魔だった。
しかし本人は必死に持っているフリをしていた。
なぜか。
客先の偉い人たちが見ていたからである。
その瞬間、私は心の中で思った。
「いや、さっきまで掃除してたやん」
「今まで全然手伝わへんかったやん」
現場の全員が同じことを思っていたと思う。
現場は上司の行動をよく見ている
本人はうまくアピールできたと思ったのかもしれない。
しかし現場の人間は全部見ている。
誰が頑張っているのか。
誰が責任を負っているのか。
誰が楽をしているのか。
そして誰が見られている時だけ働くのか。
そういうことは意外と覚えている。
上司が思っている以上に、部下は冷静に観察している。
むしろ普段の行動こそが評価される。
一時的なパフォーマンスでは信頼は得られない。
また、この上司は社長や役員の前では態度が変わることも多かった。現場より上ばかり見ている上司については「社長にゴマする上司の特徴|現場から嫌われる理由と末路」でも紹介している。
その上司の現在
その後、その課長は部長になった。
しかし人望があったわけではない。
責任を取らない。
手柄は自分のものにする。
上には良い顔をする。
そんな姿を長年見てきた人間は少なくなかった。
今では周囲から積極的に話しかけられることもほとんどない。
本人は職場をうろうろしていることが多いが、周囲との距離は明らかにある。
管理職としての立場はあっても、人としての信頼は別物だと感じる。
信頼は肩書きでは作れない。
日々の積み重ねでしか得られないのだと思う。
仕事がつらいと感じたら
こうした上司の下で働いていると、仕事そのものより人間関係に疲れてしまうことがある。
私自身も何度も転職を考えた。
実際、理不尽な上司との関わりで「もう限界かもしれない」と感じたこともある。同じように悩んでいる方は「課長がきついと感じたら|限界になる前に知っておきたい選択肢」も参考にしてほしい。
👉課長がきついと感じたら・限界になる前に知っておきたい選択肢
もし毎日ストレスを抱えながら働いているなら、一度外の会社を見るのも選択肢の一つだ。
今の会社が当たり前だと思っていても、環境が変われば驚くほど働きやすくなることもある。
私自身も「どこの会社も同じだろう」と思っていたが、実際に求人を見るだけでも視野は広がる。
転職するかどうかは後で決めればいい。
まずは自分にどんな選択肢があるのか確認してみてほしい。
まとめ
偉い人の前だけ働く上司は、一時的には評価されるかもしれない。
しかし現場の人間は見ている。
普段何をしているのか。
本当にチームのために動いているのか。
信頼はアピールでは作れない。
私が出会ったその上司は、まさにそれを証明している人物だった。




