「頑張っているのに、なかなか会社で評価されない」
「仕事はちゃんとやっているつもりなのに、なぜか評価されない」
会社で働いていると、そんなふうに感じることがあると思います。
私自身、課長になる前は、
「仕事ができる人が評価される」
と、単純に考えていました。
仕事が早い。
知識がある。
ミスが少ない。
そういう人が評価されるものだと思っていたんです。
ところが、実際に課長になり、部下を評価する立場になってみると、それだけではないことに気づきました。
もちろん、仕事ができることは大切です。
でも、私が「この人は評価したい」「もっと仕事を任せたい」と感じる人には、仕事の能力だけではない共通点があります。
それは、安心して仕事を任せられる人であることです。
今回は、課長として部下を見てきた私が感じた、会社で評価される人の共通点について書いてみたいと思います。
1.約束したことをきちんと守る人
私が部下を見るとき、まず大切だと思っているのが「約束を守ること」です。
これは、特別な能力ではありません。
例えば、
「この仕事を○日までにやります」
「○時までに報告します」
「ここまで終わったら連絡します」
と自分で言ったのであれば、その約束を守る。
当たり前のことに思えるかもしれません。
でも、上司の立場になってみると、この「当たり前」ができる人は非常に信頼できます。
反対に、仕事の能力が高くても、約束したことを忘れたり、期限を守らなかったりする人には、なかなか安心して仕事を任せられません。
一度や二度の失敗なら、誰にでもあります。
私が気になるのは、同じことを何度も繰り返してしまうケースです。
「この人に任せたら、言ったことを最後までやってくれる」
そう思えることは、上司からすると大きな安心感になります。
会社で評価されるために、特別なことをする必要はありません。
まずは、約束したことを守る。
私は、それが信頼を作る基本だと思っています。
2.自分の仕事だけでなく、周りにも協力できる人
もう一つ、私が評価したいと思うのが、周りと協力できる人です。
会社の仕事は、一人だけで完結するものばかりではありません。
自分の仕事だけ終わればいい。
あとは知らない。
そんな考え方では、どうしてもチームとして仕事が回りにくくなります。
反対に、
「何か手伝えることありますか?」
と声をかけたり、忙しそうな人がいれば少し手を貸したりする人は、自然と周りから信頼されていきます。
もちろん、自分の仕事を放置してまで他人を助ける必要はありません。
まず自分の仕事をきちんとやる。
そのうえで、周りにも目を向けられる。
そういう人は、管理職から見ても評価したいと思います。
なぜなら、仕事ができるというのは、単純に「自分一人の作業が早い」ということだけではないからです。
チーム全体で仕事を進められる人も、会社にとって大切な人材です。
一方で、管理職自身が何でも抱え込んでしまうと、チーム全体の仕事が回らなくなることもあります。
私自身も、課長になってから「全部自分でやらなければ」と考えることの難しさを経験しました。
仕事ができる人ほど仕事を抱え込まない|現役課長が部下に仕事を任せる理由
部下に仕事を任せることも、チームで仕事を進めるためには大切なことだと思っています。
3.時間や期限にルーズではない人
逆に、上司として気になるのが「ルーズさ」です。
例えば、
- 約束した時間を守らない
- 仕事の期限を守らない
- 頼まれたことを忘れる
- 報告しなければいけないことを放置する
- 問題が起きても連絡しない
こういったことが続くと、どれだけ仕事の能力が高くても、信頼を得るのは難しくなります。
上司からすると、
「この仕事を任せても大丈夫かな?」
という不安が残るからです。
反対に、仕事の経験が浅くても、期限や約束をきちんと守る人なら、
「この人なら任せられる」
と思えます。
つまり、評価されるうえでは、能力だけでなく「安心して任せられるかどうか」も重要なんです。
仕事ができる人を評価する。
これは当然です。
でも、仕事を安心して任せられる人も、管理職からすると非常にありがたい存在です。
4.分からないことを、そのままにしない人
私が部下を見ていて、「この人は成長したな」と感じた出来事があります。
以前、人事評価のときに、ある部下に対して、
「仕事で分からないことがあったら、ノートを取るなりしたほうがいい」
と伝えたことがありました。
すると、その部下は言われたことを素直に実践しました。
分からないことをノートに書く。
教えてもらったことを残しておく。
あとから見返して確認する。
それを繰り返していくうちに、以前よりも仕事を覚えるようになりました。
そして、実際にかなり仕事ができるようになっていきました。
私はこの経験から、「素直に人の話を聞いて、実際の行動に移せる人」は強いと感じました。
アドバイスを受けたとき、
「分かりました」
と言うだけなら、誰でもできます。
でも、本当に行動を変える人はそれほど多くありません。
分からないことをそのままにしない。
教えてもらったことを覚える。
同じことを何度も聞かないように工夫する。
こういう姿勢は、仕事の成長にもつながります。
そして、成長している人は、上司から見ても自然と評価したくなるものです。
5.アドバイスを「行動」に変えられる人
先ほどの話ともつながりますが、私が課長になって特に感じるのが、言われたことを実際の行動に変えられるかどうかの違いです。
例えば、
「報告をもう少し早めにしてほしい」
と伝えたとします。
そこで、
「分かりました」
と言って終わる人もいます。
一方で、次の日から早めに報告するようになる人もいます。
この違いは大きいです。
もちろん、一度言われただけですぐ完璧にできる必要はありません。
大切なのは、
「前に言われたことを意識しているか」
「少しでも改善しようとしているか」
ということです。
上司からすると、注意したことやアドバイスしたことが、次の仕事で少しずつ改善されていくと、
「ちゃんと聞いてくれているな」
と感じます。
そして、それが信頼につながります。
評価される人は、アドバイスを聞くだけで終わらず、行動に変えられる人です。
6.私が一番大切だと思うのは「報連相」
ここまでいくつか挙げてきましたが、
「仕事ができるようになるために、一番大切なことは何ですか?」
と聞かれたら、私は「報連相」と答えます。
報告・連絡・相談です。
これは、課長になって部下を見るようになって、改めて重要だと感じました。
例えば、仕事で分からないことがあれば相談する。
仕事がどこまで進んでいるのか報告する。
問題が起きたら、早めに連絡する。
これだけでも、上司とのコミュニケーションは大きく変わります。
上司からすると、部下が何を考えているのか、どこまで仕事を理解しているのか、何に困っているのかが分かるからです。
分からないところがあれば教えることができます。
困っているならフォローできます。
仕事が順調なら、次の仕事を任せることもできます。
逆に、何も報告がないと、
「今どこまで進んでいるんだろう?」
「ちゃんと理解できているのかな?」
「何か困っていることはないのかな?」
と、上司側からすると分からないことが増えてしまいます。
だから私は、報連相を大切にしています。
報連相は、単なる会社のルールではなく、上司との信頼関係を作るためのコミュニケーションでもあると思っています。
7.「仕事ができる人」と「評価される人」は少し違う
課長になる前の私は、
「仕事ができる人=評価される人」
だと思っていました。
でも、実際に評価する側になってみると、少し違います。
もちろん、仕事ができることは重要です。
ただ、それだけではありません。
例えば、仕事は早いけれど報告をしない人。
能力は高いけれど約束を守らない人。
一人では仕事ができるけれど、周りと協力できない人。
こういう人は、管理職からすると仕事を任せることに不安が残ります。
一方で、仕事のスピードは普通でも、
「ここまで終わりました」
「ここが分からないので教えてください」
「このままだと期限に間に合わないかもしれません」
と、きちんと報告や相談ができる人は安心できます。
だから私は、評価される人には「仕事の能力」と同じくらい「信頼される力」があると思っています。
課長になってから分かった「評価される人」の共通点
課長として部下を見るようになって、私が「この人は評価したい」と感じる人には、こんな共通点があります。
- 約束したことを守る
- 時間や期限を守る
- 周りと協力できる
- 分からないことをそのままにしない
- アドバイスを素直に聞く
- 言われたことを行動に移す
- 報告・連絡・相談ができる
- 問題が起きたときに早めに相談できる
どれも、ものすごく特別な能力ではありません。
むしろ、当たり前のことが多いと思います。
でも、管理職になって部下を評価する立場になったからこそ、私はこの「当たり前」の重要性を強く感じるようになりました。
課長になると「評価する側」の難しさも分かる
課長になる前は、自分がどう評価されるかを気にすることが多かったと思います。
「もっと頑張らないと評価されない」
「もっと成果を出さないといけない」
そんなふうに考えていました。
でも、実際に課長になってみると、今度は自分が部下を見る側になります。
部下の仕事ぶりを見て、仕事を任せる。
必要なら注意する。
困っていればフォローする。
そして、人事評価ではその人の仕事ぶりを評価する。
この立場になると、管理職には管理職なりの難しさがあることも分かってきます。
課長になってから毎日しんどい人へ|実際になってわかった管理職の現実
課長になると、上司からは会社の方針や成果を求められ、部下からは相談や不満を受けることもあります。
その間に立つからこそ、課長という仕事は思っていた以上に大変です。
そして、そんな立場になったからこそ、「上司は部下のどこを見ているのか」ということも、以前よりはっきり分かるようになりました。
まとめ|会社で評価される人は「安心して仕事を任せられる人」
会社で評価されたいと思うと、
「もっと仕事を早くしなければ」
「人より難しい仕事をしなければ」
「何か特別な成果を出さなければ」
と考えてしまうかもしれません。
もちろん、それも大切です。
でも、課長になって部下を評価する側になった今の私が思うのは、まず**「安心して仕事を任せられる人になること」**が大切だということです。
約束を守る。
期限を守る。
周りに協力する。
分からなければ相談する。
問題があれば早めに報告する。
そして、アドバイスされたことを少しずつ行動に変えていく。
こうした積み重ねが、上司からの信頼につながっていきます。
もし今、
「頑張っているのに会社で評価されない」
と感じているなら、いきなり特別なことをする必要はないと思います。
まずは、報連相を意識することから始めてみてください。
分からなければ相談する。
頼まれたことが終われば報告する。
問題があれば早めに伝える。
それだけでも、上司とのコミュニケーションは変わってきます。
そして、コミュニケーションが増えれば、仕事を教えてもらう機会も増えていきます。
私自身、課長になって部下を見る立場になったからこそ、
「評価されること」と「仕事ができるようになること」は、別々のものではなく、信頼を積み重ねることでつながっていくものなんだな
と感じています。
