職場の悪口を、本人に直接言わず、わざと聞こえるように言う人がいます。
職場で、こんな経験をしたことはありませんか?
「本人には直接言わないのに、聞こえるように悪口を言う」
「誰に言っているのか分からないように嫌味を言う」
「こちらが確認すると、『別にあなたに言ったわけじゃない』と逃げられる」
こういう人が職場にいると、かなりストレスがたまります。
私自身、最近、横を通り過ぎる人から、私に向けて言っているように感じる言葉を小さな声で何度か言われることがありました。
はっきりこちらを見て言ったわけではありません。
名前を呼ばれたわけでもありません。
だからこそ、余計にモヤモヤします。
「今のは自分に言ったのか?」
「聞き間違いだったのか?」
「確認したら、逆に自分が揉め事を起こしたことにならないか?」
そんなことを考えてしまいます。
職場の人間関係では、直接言われるよりも、こうした**「逃げ道を残した嫌味」**のほうが対応に困ることがあります。
直接言われたなら、まだ話し合うことができる
私は、不満を持つこと自体が悪いとは思っていません。
仕事をしていれば、考え方が合わないこともあります。
上司に対して納得できないことがある人もいるでしょう。
同僚や部下に対して、不満を感じることもあります。
人間なので、苦手な相手がいるのも仕方がありません。
ただ、本当に相手に対して不満があるのであれば、できれば直接話してほしいと思います。
例えば、
「この仕事のやり方について、少し気になることがあります」
「この前の件について話したいことがあります」
と言ってくれれば、こちらも話をすることができます。
自分に悪いところがあれば、直すこともできます。
誤解であれば説明できます。
意見が違うのであれば、お互いの考えを伝えることもできます。
ところが、聞こえるように嫌味を言われるだけでは、こちらから何をすればいいのか分かりません。
私自身、課長になったことで、それまでとは違う人間関係になった経験があります。
→ 課長になった途端、先輩から嫌がらせを受けた話|昇進後に人間関係が変わる理由と対処法
直接言ってくれれば向き合える。
でも、直接は言わない。
この違いは意外と大きいと思っています。
「あなたに言ったわけじゃない」と逃げられる
聞こえるように悪口を言われたとき、一番困るのがこれです。
こちらが、
「今の話、私のことですか?」
と聞いたとしても、
「いや、別に」
「あなたに言ったわけじゃない」
「そんなこと言ってない」
と言われてしまえば、それ以上追及しにくくなります。
こちらも、
「確かに自分のことだと思った」
というだけでは、相手を責めることができません。
名前を呼ばれたわけでもない。
こちらを見ていたわけでもない。
証拠があるわけでもない。
そうなると、こちらだけが感情的になったように見えてしまう可能性があります。
だからこそ、私はこういう場面では、すぐに感情のまま動かないことが大切だと思っています。
職場の「言った・言わない」は意外と厄介
職場では、「言った」「言わない」の問題になると、なかなか話が進みません。
実際に仕事をしていると、
「そんなこと言った覚えはない」
「そんな話は聞いていない」
「知らない」
という反応をする人を見ることがあります。
こちらは覚えている。
でも、相手は認めない。
こうなると、話し合いそのものが難しくなります。
だから、聞こえるように嫌味を言われたとしても、毎回その場で相手を問い詰めればいいとは限りません。
むしろ、自分の立場を守るためには、感情より事実を残すことが大切だと思います。
例えば、
- いつ起きたのか
- どこで起きたのか
- 誰がいたのか
- どんな言葉だったのか
- その後に何があったのか
こうしたことを記録しておくだけでも違います。
一度だけなら、聞き間違いかもしれません。
偶然かもしれません。
しかし、同じようなことが何度も続くのであれば、状況を整理する材料になります。
「管理職なんてなりたくない」と何度も言う人
今回の話とは少し違いますが、私の職場には、
「管理職なんて絶対になりたくない」
「もし話が来ても断る」
と何度も言う人もいます。
もちろん、管理職になりたくないという考え自体は自由です。
管理職になれば責任は増えます。
部下のことも考えなければいけません。
会社と現場の間に立つこともあります。
問題が起きれば対応しなければいけません。
決して楽な立場ではありません。
だから、
「管理職になりたくない」
という考えを否定するつもりはありません。
ただ、まだ実際に話が来ているわけでもないのに、管理職として働いている人の近くで何度も、
「俺なら絶対に断る」
「管理職なんてやりたくない」
と言われると、聞いている側としては複雑な気持ちになります。
「その話が実際に来てから考えればいいのでは?」
と思ってしまうこともあります。
もちろん、その人が何を考えているのかは分かりません。
ただ、実際に責任を背負って働いている人のすぐ近くで繰り返されると、嫌味のように感じてしまうことがあります。
実際にその立場になってみないと分からないこともある
これは管理職に限った話ではありません。
実際に経験してみなければ分からないことは、仕事にはたくさんあります。
外から見ると簡単そうに見える仕事でも、実際にやってみると違う。
責任を持つ立場になって初めて分かることもある。
私自身、課長になってから、
「管理職って、こんなことまで考えないといけないのか」
と思うことが増えました。
部下の仕事だけを見ていればいいわけではありません。
会社から求められることもあります。
現場の不満も聞かなければいけません。
問題が起きれば対応しなければいけません。
人を評価する立場にもなります。
だからこそ、実際に経験していない立場について簡単に判断することには、少し違和感を覚えることがあります。
以前、責任を取らない上司についても記事を書きました。
→ 「責任を取らない部長の特徴|失敗は部下のせい、成功は自分の手柄だった話」
管理職にもいろいろな人がいます。
だからこそ、外から見ただけでは分からない部分もあると思っています。
嫌味を言われたとき、すぐに言い返す必要はない
嫌なことを言われると、
「言いたいことがあるなら直接言え」
と思ってしまいます。
私もそうです。
腹が立つこともあります。
言い返したくなることもあります。
でも、そこで感情のまま動いてしまうと、自分が損をする可能性があります。
例えば、
「そんなこと言ってません」
と相手に言われれば、話が終わってしまうかもしれません。
こちらが怒っている姿だけを見た人からすれば、
「なんであの人は怒っているんだ?」
となる可能性もあります。
だから私は、嫌なことがあったときほど、いったん距離を置くようにしています。
すぐに反応しない。
その場では仕事を続ける。
必要なら記録する。
そして、同じことが続いたら対応を考える。
それくらいでいいと思っています。
明確に聞こえたなら「今のは私に言いましたか?」と確認する
もし今後、同じようなことがあったとして、明らかに自分に向けて言われたと感じた場合は、
「今のは私に言いましたか?」
と確認してみようと思っています。
怒鳴る必要はありません。
「何やねん!」
と感情的になる必要もありません。
ただ、事実を確認するだけです。
もし相手が、
「違います」
と言うのであれば、その場ではそれ以上追及しない。
「そうですか」
で終わらせてもいいと思います。
ただ、自分の中では記録しておく。
これが大切だと思っています。
一回だけなら、偶然かもしれません。
しかし、何度も同じことが続くのであれば、単なる偶然なのかを冷静に考える必要があります。
繰り返されるなら「個人の問題」ではなく「職場の問題」として考える
一度嫌味を言われただけなら、できるだけ気にしないという選択肢もあります。
しかし、
「何度も同じことが起きる」
「特定の人から繰り返し嫌味を言われる」
「仕事に支障が出ている」
という状態になれば、話は変わります。
その場合は、感情的に本人とぶつかるのではなく、上司や会社の相談窓口など、必要な場所に相談することも選択肢になります。
そのときも、
「ムカつきます」
だけではなく、
「○月○日、○○という発言があった」
「○月○日にも同じようなことがあった」
というように、できるだけ事実を整理して伝える。
感情をなくす必要はありません。
でも、感情だけで話さないことが大切だと思います。
嫌なことがあったら、文章にすると少し整理できる
私は職場で嫌なことがあったとき、こうして文章にすることがあります。
文章を書いたからといって、腹が立たなくなるわけではありません。
それでも、
「自分は何に腹を立てているのか」
「なぜこんなにモヤモヤしているのか」
を整理することはできます。
今回の件で私が一番嫌だったのは、単純に悪口を言われたことだけではありません。
直接言わない。
聞こえるように言う。
確認されたら「あなたに言ったわけではない」と逃げられる。
このやり方にモヤモヤしたのだと思います。
本当に不満があるのであれば、直接言ってくれればいい。
そのほうが、こちらも向き合うことができます。
それをせずに、聞こえるように嫌な言葉だけを残される。
私は、そこが嫌なのだと思います。
上司の態度にモヤモヤした経験についても、以前こちらの記事に書きました。
→ 「上の顔色しか見ない部長にみんな限界|社長の前ではゴマすり、現場では被害者ぶる上司の特徴」
まとめ|聞こえるように悪口を言う人に振り回されない
職場には、どうしても理解できない人がいます。
普通に仕事をしていても、なぜか敵意を向けてくる人もいます。
そんな相手に毎回反応していたら、自分のほうが疲れてしまいます。
だからこそ、
- すぐに言い返さない
- 感情のまま相手を問い詰めない
- 必要なら事実を記録する
- 明確な発言があれば冷静に確認する
- 繰り返されるなら相談する
このくらいの距離感でいいのだと思います。
面と向かって言われたのであれば、こちらも話をすることができます。
でも、聞こえるか聞こえないかの声で嫌味を言い、あとから「そんなこと言っていない」と逃げられるような相手に、自分の仕事や生活まで振り回される必要はありません。
腹が立つことはあります。
納得できないこともあります。
私も今回、正直かなり腹が立ちました。
それでも、相手と同じように感情的になってしまえば、自分まで消耗してしまいます。
だから今は、こうして文章にして、自分の気持ちを整理しています。
職場の人間関係で、すべての人と分かり合う必要はありません。
「合わない人とは、必要以上に関わらない」
それくらいの距離感で働くほうが、自分を守るためには大切なのかもしれません。
