課長になってから、仕事が想像以上にきついと感じていませんか?
部下のミスやクレーム対応、上司からのプレッシャー、人手不足。自分の仕事だけでも大変なのに、課全体の責任まで背負わなければならない。
「課長にならなければよかった」
「もう仕事がしんどい」
「このまま続けて大丈夫なんだろうか」
私自身、課長になってから何度もそう感じてきました。
昇進したときはうれしかったものの、実際に働いてみると、想像していた以上に責任が重く、精神的にもきつい場面がたくさんありました。
この記事では、製造業で課長をしている私が、実際にきついと感じた経験と、ストレスを減らすために取り組んだことをお話しします。
同じように悩んでいる方にとって、少しでも気持ちが楽になるきっかけになればと思います。
課長になってから想像以上にきつかった
課長になる前は、責任は増えるけれど、その分やりがいもあるだろうと思っていました。
実際、昇進したときはうれしかったです。
給料も少し上がるし、自分の課をより良くしていける。そんな期待もありました。
ところが、現実は違いました。
課長になると、自分の仕事だけをしていればいいわけではありません。
部下の仕事の進捗を確認し、トラブルが起きれば対応し、上司からの指示を現場に伝える。さらに、人員配置や部下の指導、人事評価など、考えなければならないことが一気に増えました。
私の会社では、課長になると残業代がつきません。
それなのに仕事量は増え、帰宅時間も遅くなっていきました。
家に帰る頃には疲れ切っていて、ご飯を食べて風呂に入ったら寝るだけ。
休日も仕事のことが頭から離れず、心が休まる時間はほとんどありませんでした。
正直、「こんなはずじゃなかった」と思うことは何度もありました。
課長になって給料が上がっても、それに見合うだけのものを得られているのか。そんな疑問を感じるようにもなりました。
課長を続ける中で、このままでいいのか不安になったときのことは、こちらの記事でも詳しく書いています。
関連記事:課長を続けて数年…このままでいいのか不安になったときに考えたこと
課長になって特にきつかったのはクレーム対応
課長になって、特に精神的にきついと感じたのがクレーム対応でした。
自分が直接ミスをしたわけではなくても、責任者として前に出なければならない場面があります。
ある日、お客様から強い口調でクレームを受けたことがありました。
内容自体は、自分が起こしたミスではありませんでした。
それでも責任者として、状況を確認し、説明し、対応しなければなりません。
そのときに言われたのが、
「責任者なんやろ?ちゃんとしろよ」
という言葉でした。
責任者だから対応する。それは頭では分かっています。
しかし、何度も強い言葉をぶつけられると、精神的にかなり削られます。
正直、「なんで自分がここまで言われなあかんねん」と思ったこともありました。
部下が起こした問題であっても、課長として対応するのは仕事の一つです。
ただ、責任を果たすことと、何を言われても我慢し続けることは違います。
仕事が終わっても、言われた言葉が頭に残る。次に同じような問題が起きないか不安になる。
そんな積み重ねが、課長のストレスにつながっていくのだと感じました。
上司と部下の板挟みが本当にしんどかった
課長になって特につらかったのが、上司と部下の板挟みです。
あるとき、上司からこんな指示が出ました。
「外注費を減らしたいから、もっと社内で加工していこう」
会社として考えれば、利益を出すために必要なことです。
私も、その考え自体が間違っているとは思いませんでした。
ただ、その頃の現場は、すでに人手不足でした。
部下からは毎日のように、
「人を増やしてほしい」
「今の人数では厳しいです」
という声が出ていました。
そんな状況で社内加工を増やせば、当然、現場の仕事量はさらに増えます。
かといって、課長の判断だけで人を増やせるわけではありません。
上司に相談しても、
「募集はかけてるんだけどなぁ」
という返事で終わってしまいました。
現場は苦しい。でも会社の方針も変わらない。
その間に立たされる課長は、本当にしんどいです。
上からは結果を求められ、下からは改善を求められる。
上司の言い分も分かるし、部下が苦しいのも分かります。
どちらの言い分も分かるからこそ、簡単には解決できませんでした。
正直、「もう勘弁してくれ」と思ったことは何度もあります。
課長になると、上司にも部下にも本音を話しにくくなることがあります。
自分が弱音を吐けば部下を不安にさせるかもしれない。上司に相談しても状況が変わるとは限らない。
気がつけば、一人で抱え込んでしまうのです。
関連記事:課長は孤独と言われる理由|部下にも上司にも本音を話せない現実
限界を感じた瞬間。同僚が課長を降りたときに思ったこと
一緒に課長になった同僚がいました。
真面目で責任感が強く、仕事にも一生懸命取り組む人でした。
ところが、人事評価や部下への対応など、管理職としてのストレスに耐えきれず、精神科に通うようになりました。
その後、うつ病と診断され、課長を降りました。
その姿を見たとき、私は他人事だとは思えませんでした。
「次は自分かもしれない」
本気でそう思いました。
実際、自分自身もかなり追い込まれていたからです。
仕事帰りの車の中で、ため息ばかりついていた時期がありました。
何もしていないのに、仕事のことばかり考えてしまう。
明日の仕事を考えるだけで気持ちが重くなる。
「このまま続けて大丈夫なんやろか」
そう思う日が増えていきました。
責任感が強い人ほど、周りに迷惑をかけないように頑張りすぎてしまうことがあります。
部下を守らなければならない。仕事を止めるわけにはいかない。自分が何とかしなければならない。
そう考えているうちに、自分のことを後回しにしてしまうのです。
でも、自分の心や体を壊してまで仕事を続ける必要はありません。
休日も仕事のことが頭から離れない人は、無理を重ねる前に対処を考えてほしいと思います。
関連記事:課長になってから休日も休めない…先輩からのストレスで頭が休まらない人の対処法
課長のストレスを減らすために私がやったこと
このままでは本当にダメになるかもしれない。
そう感じてから、私は少しずつ考え方を変えるようになりました。
1.何でも自分で解決しようとしない
以前は、問題が起きると自分で何とかしなければと思っていました。
部下のミスも、仕事の遅れも、現場のトラブルも、すべて自分の責任のように感じていたのです。
しかし、課全体を管理しているからといって、すべての問題を自分一人で解決できるわけではありません。
どれだけ注意していてもミスが起きることはあります。人手が足りなければ、予定どおりに仕事が進まないこともあります。
自分では変えられないことまで背負い込んでいたら、いくら時間があっても足りません。
そこで、必要以上に自分を責めるのをやめました。
問題が起きたら原因を確認し、改善できることに取り組む。それでも解決できないことは上司に状況を伝え、会社として判断してもらう。
課長として責任を果たすことと、何もかも自分一人で背負うことは違います。
そう考えるようになってから、少しずつ気持ちが楽になりました。
2.信頼できる部下に仕事を任せる
課長になったばかりの頃は、自分でやったほうが早いと思う仕事がたくさんありました。
自分しか経験していない仕事もあり、部下に任せることに不安もありました。
しかし、いつまでも自分一人で抱え込んでいたら、仕事は減りません。
そこで、信頼できる部下に少しずつ仕事を任せるようにしました。
最初からすべてを任せるのではなく、進捗を確認しながら、できることを増やしてもらう。
そうすることで、部下も成長しますし、自分自身もほかの仕事に時間を使えるようになります。
課長の仕事は、自分が一番多くの仕事をこなすことではありません。
課全体がうまく回るようにすることも、大切な役割です。
自分がいなくても仕事が進む仕組みを作ることは、結果的に自分を守ることにもつながると感じています。
3.仕事から離れる時間を作る
以前は、休日でも仕事のことを考えてしまうことがありました。
何か問題が起きていないか。月曜日に何をしなければならないか。
考え始めると、なかなか頭から離れません。
そこで、意識的に仕事以外のことをする時間を作りました。
漫画を読んだり、好きなことをしたりして、仕事とは関係のない時間を過ごすようにしました。
もちろん、それだけですべてのストレスがなくなるわけではありません。
人手不足や会社の方針など、自分一人では解決できない問題もあります。
それでも、仕事以外のことに集中できる時間があると、気持ちを切り替えやすくなります。
仕事の問題を解決することも大切ですが、仕事のことを考えない時間を確保することも大切だと感じました。
もっと具体的なストレス対策を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:課長のストレスが限界だった僕が実際に試してよかった対処法3選
課長がきつくて限界なら、転職という選択肢を持ってもいい
ここまで、私自身が経験したことや、ストレスを減らすために考え方を変えたことをお話ししました。
ただ、どれだけ自分の考え方を変えても、どうにもならない職場環境はあります。
慢性的な人手不足、改善されない長時間労働、上司からの過度なプレッシャー。
こうした問題が続いているなら、自分の努力だけで解決しようとする必要はありません。
私自身、本当にしんどかった時期には転職サイトを見ていました。
実際に転職するかどうかは別です。
それでも、「今の会社以外にも選択肢がある」と分かっただけで、気持ちがかなり楽になりました。
今の会社で働き続けるしかないと思っていると、つらい状況でも我慢するしかないと感じてしまいます。
一方で、ほかの会社の求人を見たり、自分の経験がどのように評価されるのかを調べたりすれば、別の道も考えられます。
課長として身につけてきた経験は、決して無駄ではありません。
部下の指導、業務の進捗管理、トラブル対応、人員配置など、管理職として経験してきたことを活かせる仕事もあります。
今すぐ転職を決める必要はありません。
まずは情報を集め、自分にはどんな選択肢があるのかを知るだけでも十分です。
管理職経験を活かした転職先を探したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:課長向け転職エージェントおすすめ|管理職経験を活かしたい人へ
今の会社以外の選択肢を知りたい方へ
転職するかどうかを決める前に、求人を見たり、転職のプロに相談したりする方法もあります。
自分の経験を活かせる仕事があるのか、今の会社以外ではどのような働き方ができるのか。
そうした情報を集めておくことは、これからの働き方を考える材料になります。
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まとめ|課長がきついと感じたら、自分を追い込みすぎないでほしい
課長になってから、私は何度もきついと感じてきました。
特に大変だったのは、次のようなことです。
- クレーム対応で精神的に消耗する
- 部下のミスや課全体の問題に対応する
- 上司と部下の板挟みになる
- 人手不足でも仕事を回さなければならない
- 仕事が終わっても頭から離れず、休日も休まらない
課長になれば責任が増えるのは当然かもしれません。
しかし、責任があるからといって、何もかも我慢し続ける必要はありません。
自分で解決できることと、会社の判断が必要なことを分ける。部下に仕事を任せる。仕事から離れる時間を作る。
そうした工夫で、負担を減らせることもあります。
それでも状況が変わらず、本当に限界だと感じるなら、働き方そのものを見直してもいいと思います。
休むことも、上司に相談することも、転職を考えることも、決して悪いことではありません。
私も、今の会社以外にも選択肢があると知ることで、気持ちが少し楽になりました。
課長だからといって、一人ですべてを背負わなくてもいいのです。
仕事を続けることだけを優先せず、自分の心と体を守ることも大切にしてください。